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高校1年地球市民教育 LGBTQ/SOGI特別授業「Happy Wedding② ~Equal MarriageをOut Put~」

【平成31年2月20日(水)】

本校では「総合的な学習の時間」のうち、「地球市民教育」の時間を設定。国内外の諸問題をテーマに、自ら調べ、考え、話し合い、解決の糸口を導きだし、「生徒たちの答え(行動)」を発信しています。

また、大学などの研究機関や企業、NPO法人など各種団体の教育支援を受け、実社会に対する関心や理解を深めるだけでなく、キャリアデザイン力の養成を行っています。

1学期は、マーケティング理論をもとに「100万円売り上げプラン」〔大塚製薬(株)・(株)サンプラザ〕の企画(仮説)・検証を。

2学期より「ジェンダー」(社会・文化的性差)・「LGBTQ/SOGI」(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー・クエスチョニング/セクシュアル・マイノリティ)に関する考察・情報収集・意見討論の授業(計10回)を進めてきました。

12月12日(水)に「LGBTQ ~1つの視点から~」(レズビアンの方)、1月23日(水)に「LGBTQ~9つの視点へ~」(9つの企業・団体・個人)、そして2月6日(水)には「Happy Wedding ~Equal Marriageをプランニング~」(一般社団法人glitter代表理事・LGBTブライダルプランナー 桜井 秀人 氏)と題したプロジェクト型授業を実施しました。

今回は、前回に提示された「Equal Marriage」の生徒考案プランのプレゼンテーションを行ない、桜井 秀人さんに講評と講演をして頂きました。

1組代表は、トランスジェンダーとレズビアンの方のウェディングを、多様な性のあり方を尊重し、宗教的形式にしばられない人前式で提案しました。

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3組代表は、ゲイ同士の方のウェディングを、レズビアン同士の方の初のウェディングが東京ディズニーランドで行われたことから、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでプランニングしました。

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4組代表は、レズビアン同士の方のウェディングを、個性尊重という観点から人前式でプランニングし、新郎・新婦という呼称でなく、名前で呼ぶという提案をしました。

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5組代表は、ゲイ同士の方のウェディングを、「人の思いは十人十色。あっ、大きくてキレイな虹が見えたよ。」というテーマで、京セラドームでオープンに行ない、立ち位置や儀式を生まれた順に行うことを提案しました。

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6組代表は、ゲイ同士の方のウェディングをキリスト教式で行い、新婦は左側、新郎は右側に立つという慣習から、2人とも中央より右側に立つことで進行を考えました。

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7組代表は、ゲイ同士の方のウェディングを人前式で行い、指輪の交換を、双方が同時にリングに薬指をはめ込むというプランを提案しました。

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8組代表は、レズビアン同士の方のウェディングをキリスト教式で行い、神に誓うことで、より強い誓いになると考えました。入場は牧師のみで、すべて2人で決めることを尊重するプランを提案しました。

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9組代表は、レズビアン同士の方のウェディングが増加してきていることを根拠に、ヴェールダウンは親族の方に、そしてキスではなく、誓いのハグを提案しました。

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10組代表は、レズビアン同士の方のウェディングをキリスト教式で行ない、女性牧師によって進められることを提案し、舞台上で実際に行ないました。

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11組代表は、ゲイ同士の方のウェディングを人前式で行ない、立ち位置や指輪交換などすべて自分達で決めるということを提案。「スタンダード」という先入観や偏見に注意すべきと主張しました。

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プレゼンテーション後、「人前式に、カップルの好きなサンリオキャラクターを入れることで雰囲気を温かくしている」「それぞれの代表発表には、テーマと言葉を含め2人への配慮が盛り込まれている」など、桜井さんから各組代表に講評を頂きました。 そして、身近でユーモアのある質問を通じたワークショップで、人はだれでも状況・立場によってマイノリティ(少数派)になる。違いを認めることは個性を認めること。それは自分の個性も認められるということ。だからこそ、色々な考えや様々な人を尊重することが大切とお話くださいました。

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今回をもちまして、「ジェンダー」「LGBTQ/SOGI」をテーマとした高校1年地球市民教育の授業(16回シリーズ)は終了となります。特別授業を含めこのプログラムに、20を越える団体・企業・個人の方の支援・協力を頂きましたことに改めて深謝申し上げます。 このプログラムを経験した生徒達が、"Diversity"(多様性)、" Inclusion"(一体性)の視点と精神を持ち、発信・行動してくれることを期待し、この授業を終えたいと思います。

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