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校長ブログ

2018年10月12日(金) ガンバル先生、応援します6

 全国の幼児や小学生を対象にした「大人になってなりたい職業」に関する調査(第一生命保険)によると、男子は、➀ 学者・博士、② 野球選手、③ サッカー選手、④ 医者、警察官・刑事、女子は、① 食べ物屋さん、② 看護師、③ 保育園・幼稚園の先生、④ 医者、⑤ 学校の先生(習い事の先生)だそうです。

 男子は「がんを完璧に治したい」「遊んでくれるロボットをつくりたい」など理系分野、女子は菓子店が人気で「パティシエになっていろんな人を笑顔にしたい」「病気の人でも喜んで食べてもらえるスイーツを作りたい」との声があがっています。

 進路選択は、ある意味、人生の大きな節目です。大切なのは、適切な選択ができるように十分な情報を集め、先達の話に耳を傾け、悔いが残らないよう、最後は自分で決めることです。そして、いつか振り返ったとき、それが明日の自分につながる契機になったと堂々と言えるようになってほしいと思います。

 「ガンバル先生」シリーズは、理科のT先生です。「選択ができるということ」という文章を寄せてくれました。

DSC02868.JPG  大学3回生後半~4回生の時、「物理化学研」に所属していました。大学は教育系なのですが、ゼミは理学部と同じように基礎研究を行うところが多く、私の研究テーマも教育に関することではありませんでした。

 研究内容は「Transformation of γ-FeOOH to α-FeOOH in acidic solutions containing metal ions(酸性溶液中での金属添加によるγ-FeOOHのα-FeOOHへの転移反応)」というもので、さびない鉄(耐候性鋼といいます)という夢の素材を開発するための基礎研究で、実験づけの毎日でした。

 研究は非常に楽しかったのですが、4回生の夏、大学院に進み研究を続けるか、大学を出て教員になるかの選択を迫られました。そのとき、もともと持っていた「中高生に化学の面白さを伝えたい」という夢と、新たに現れた「研究を続けたい」という夢を天秤にかけ、教員になる道を選びました。

 今でも、あのとき「研究を続ける」という道を選んでいたらどうなっていただろうか、と考えることがあります。そして、そのように考えることができること自体がとても幸せなことなのだ、と気づきます。想像すると少し楽しくなるのと同時に、少しだけ苦しく寂しくもなるようなこの不思議な感覚は、「何かを選択した」「何かを拾い、何かを捨てた」人にしか味わうことができないものです。皆さんにもこの素敵な経験をしてもらいたい、と考えながら進路指導をしています。

 現在、学校をあげて皆さんの第一志望進路実現に向けてのサポートを行っています。ただ、同じ第一志望を実現するにしても、視野を狭めて「第一志望だけ」に徹頭徹尾向かうのではなく、様々な方向からアプローチをかけ、様々な大学に合格し、たくさんのカードが手元にある中で、最後にもう一度自らの人生を考え、最も良い選択をしてもらいたい。そして、皆さんの人生の節目で、「あの時こっちを選択していたらどうなっていたんだろう」という素敵な想像をしてもらえたらいいな、と考えています。

 「選ぶ」ということはとても苦しいものですが、納得して何かを選び取ったとき、必ずあなたはまた一つ大きな人間になります。最後の最後まで、一緒に頑張っていきましょう。
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