校長ブログ

2018年4月20日(金)

 現代は、マウス・イヤーと言われるように地球規模での変化スピードの速い時代です。知能の解明と同時に知的な振る舞いをするプログラム構築を目的とする分野である人工知能の研究が始まったのは1950年頃。80年代にはコンピューターにチェスをさせる研究が始まり、90年代には世界王者に勝ち越し、21世紀になると将棋ソフトが女流王将に、男性プロ棋士に公の場で勝利するといった成果をはじめ、ロボットの知的行動、天気や株式予想など、進捗状況は発展の一途です。人工知能開発が対象とする課題は絶えず変化しており、複雑なパターン認識、目的達成に向けての行動プランニング、脳における認知研究とその人工的実現,自然言語の解釈と翻訳等,常にコンピューターの限界に挑み続けています。
 現状維持は停滞の始まりです。強みが弱みに、弱みが強みに、言い換えれば、ピンチもチャンスも表裏一体ということです。どのような社会が来ようとも強いものが生き残るという発想ではなく、ダーウィンが言うように、環境に適応する知性と感性を磨いてほしいものです。"ゆでガエル現象"という言葉を知っていますか?カエルを水が入った鍋に入れて、徐々に温めると、温度の上昇に気がつかず、やがて沸騰したお湯の中で死んでしまう、つまり環境の変化についていけない状態が起こります。その意味で、世の中の変化に対応できない閉鎖性、今まで通りが原則の踏襲性、できない理由が先行する言い訳、全体より個別最適、自責ではなく他責の自己中心性、危機管理の事後対応、お互いの指摘不足などは慎まなければなりません。
 これからの社会は、グローバル化が加速、人・物・金・情報の壁がなくなります。世界の人口は増加、日本では少子高齢化に伴い労働人口が減少します。その中で、食料、水、エネルギー不足など、環境問題への対応が迫られ、IT、バイオなどの技術革新による新しいシステムや仕事を創出しなければならない事態に直面し、より高い技術力、スキル、ノウハウが求められ、真の実力が問われます。
 現在の世界情勢を"世界が100人の村だったら"に例えると50人が栄養失調に苦しみ、70人が文字を読めず、80人が標準以下の居住環境、1人が瀕死の状態、1人が大学教育を受け、8人が銀行に預金、財布にお金がある割合だそうです。他の国では学校に行きたくても行けない子がいるのです。その意味で、大学へ進み、専門の勉強ができる日本の子供たちは幸せです。
 社会で活躍している人の共通点を挙げれば、数え切れないほど多くの失敗を経験しているものの、高い志と素直に反省する気持ちを持ち、常に自分を律し、夢の実現に向けて努力し続けているということです。「失敗は成功の母」です。また、社会に役立ちたいという気持ちも強く、感謝とお詫びの気持ちを持ち、平凡な事をやり続けていく凡事徹底の習慣が身についているのも事実です。
 今時の若者は、常識を欠く"ゆとり世代"、欲のない"さとり世代"と揶揄されていますが、最大の強みは、人生の残りの時間が豊富だということです。生徒諸君には年長者には見えない未来を見据え、To-be(目標),As-is(現状分析),How(方法)を明確にしつつ、新しい文化や生活様式を築いてゆくことを心にとめて精進してほしいと思います。

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