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校長ブログ

2019年02月12日(火) ガンバル先生、応援します18

 「ガンバル先生」シリーズ第18弾は社会科のベテランであるH先生です。歴史に出てくる人物や文化財から学ぶことの意義として、歴史は「上手に生きていくためのヒント」を与えてくれるという文章を寄せてくれました。

 社会科は新学習指導要領においてかなり変容があります。日本史と世界史を融合させ、近現代の歴史を理解する科目として「歴史総合」が必修化され、さらにその発展的学習として「日本史探究」「世界史探究」が選択科目として設置されます。教科横断的アプローチから専門性を深めるやり方ですが、ポイントになるのは歴史を通して人を学ぶこと。歴史を通じて人の営みを考えることの面白さを感じ取ってほしいと思います。

IH.JPG「寺が好き」と言うと,たいがいは怪訝そうな顔をして見られます。

 私は,寺の仏像が好きなんです。「この仏さんは応仁の乱を知っている。これまでどれだけ多くの人々がこの仏像に手を合わせてきたんだろう。」と思うだけで,その仏像にそれぞれの時代の歴史が,ぎゅっと詰まっているように思えてきます。

 寺の庭もまたよい。庭を見ていると,心が落ち着きます。京都に龍安寺という古刹があります。この寺の石庭は枯山水の庭として有名で,一面に敷き詰められた砂の上に,大小さまざまな十五個の石が置かれています。ただどの方向から見ても,この十五個の石を一度に見ることはできません。禅宗では十五という数字は「完全」を意味するそうで,悟りの境地に達していない普通の人には決して見ることができないんだそうです。この寺にはこれまでに何度も足を運びました。この庭が何を言わんとしているのか,自分なりに理解したいと思ったからです。しかし,未だに何も分かりません。まだまだ未熟者の私です。

 この龍安寺に,「知足のつくばい」というものがあります。銭形のつくばいで,真ん中に四角い穴が開いていて,その周りには上から時計回りで「五隹疋矢」の4字が刻まれています。「吾唯足るを知る(われただたるをしる)」という禅の格言を図案化したものだそうです。私たちは,「あれがない,これがない」と言って,自分はなんて不幸なんだと嘆きます。でも同じ状況でも,「あれもある,これもある」と気付くことができたら,もっと大きな幸せを感じることができるのではないでしょうか。確かに,「あれがない,これがない」という考え方が世の中を進歩させるという面はあります。しかし,その思いが満たされないと,どうしても不幸に感じてしまうのです。

 「貧乏な人とは,少ししか物を持っていない人ではなく,無限の欲があり,いくらあっても満足しない人のことです。」

 これは「世界で最も貧しい大統領」として知られる南米ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領が,2012年のリオ会議で発言したスピーチの中に出てきた言葉です。知足の格言とまったく同じです。大切なのは「ものの考え方なんだ」ということを私たちに訴えかけています。

 歴史に出てくる人物や文化財から学ぶことはたくさんあります。歴史は私たちに「上手に生きていくためのヒント」を与えてくれるように思います。

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