校長ブログ

2018年5月15日(火)

 高3は、この時期、将来の"あるべき姿"を描き、各自の目標達成に向けて、日々、勉学に励んでいることと思います。しかし、同時に、大学入試改革と言われる中、入試のあり方も年々、複雑になってきており、現在の大学がどのような入試を行っているのか、また、どのような教育を展開し、卒業後はどのようなキャリア形成をしているかを十分に研究しておく必要があります。今回は、多様化する現在の大学入試を鳥瞰します。

 大学入試は、「一般選抜入試」と「特別選抜入試」に大別できます。前者は、学力試験による入試であり、国公立大学なら1次は「大学入試センター試験」(以下、センター)、2次は個別試験となります。私立大学なら個別試験のみで合否判定するものとセンターの成績で判定するものがあります。最近では、上智大学の「TEAP利用型入試」のように、英語の外部試験を利用するものも増えてきました。一方、後者は学力試験以外の方法で入学選抜を行うものであり、AO(アドミッション・オフィス)入試と推薦入試があります。これらは前者よりも早い時期(8 月~12月)に行われます。それぞれの入試制度をよく理解し、入試方式に合わせた学習計画を立てることが大切です。

 AO入試は、大学が求める人物像に合致しているかどうかで判定するものです。書類審査と面接によって行うことが多く、受験者の適性や学習意欲が評価されます。現在、国公立で約80大学、私立で約480大学で実施されています。

 推薦入試は、調査書、面接、小論文などで合否を判定し、ふつう、学力試験はありません。推薦入試は、指定校推薦と公募推薦に分けられます。指定校推薦は、大学が指定した高校(推薦枠)から出願できるもので、推薦されればほとんど合格します。公募推薦は、どの高校からでも出願でき、通常、面接や小論文などで判定されますが、センターを課す場合もあります。一定の評定平均が条件となっていることが多く、部活動や生徒会活動なども評価の対象です。国公立大学の推薦入試は公募推薦であり、センターを課す大学が多く、大学卒業後に地元で就職することを前提にした「地域枠推薦」が実施されているところもあります。私立大学の場合は、公募制推薦の他、指定校推薦を実施している大学が多く、併願が認められているケースがあります。その他の自己推薦、スポーツ推薦、一芸入試等もあります。

 一般選抜入試には、センターと各大学独自の個別試験があります。センターは、マークシートによる選択肢式であり、多くの私立大学が参加していることや各大学・学部が教科・科目を自由に設定できるアラカルト方式をとっています。

 国公立大学の一般選抜入試では、センターと個別試験を課しており、これらの成績をあわせて合否判定を行います。また、各大学が定めた独自の配点である「傾斜配点」やセンターの成績によって第1段階の選抜を行い、これに合格した受験生のみが2次試験を受けることができる「2段階選抜」をとっているところもあります。

 センターは、文系学部で5教科7科目 (または6教科8科目)、理系学部で5(または6)教科7科目を課す場合が大半です。

 国公立大学の2次試験は、前期と後期に分けて実施する「分離・分割方式」となっています。一部の公立大学には中期もありますから、受験機会は2 回、または3 回ということになりますが、前期で合格して手続きすると、後期では合格資格がなくなってしまう(中期も同様)ので、ふつうは前期を第1志望、後期を第2 志望とします。最近は、募集人員の大部分は前期としている大学が多く、後期日程を行わない大学もあります。

 私立大学の一般選抜入試は、かつては個別試験のみでしたが、現在では、約9割の大学がセンターを利用しています。受験機会が豊富であり、併願可、複数の大学に合格してもいずれの大学の入学資格も失うことはありません。判定も「個別試験方式」(3科目が多い)、センターの成績のみで判定する「センター単独方式」、センターと大学独自試験の両方を判定する「センター併用方式」があります。また、大学の全学部で共通の試験を行って受験生は同時に複数の学部・学科に出願できる「全学部統一方式」や自宅から近いところで受験できる「地方会場入試」を行う大学も増えています。

 少子化が進めば、高校を卒業する生徒数が減るのは必然であり、今や選ばなければ全員が大学に合格できる"全入時代"となりました。しかし、国公立や有名私大は依然として多くの志願者を集めており、難易度も高く、狭き門です。また、都心部の有名私大では人気が集中し、入試の"厳格化"の影響もあり、厳しい競争が続いています。一方、志願者の減少が続き、"定員割れ"の状態となっている大学も増加しており、大学の二極化が顕在化しています。本校の高3諸君には名前だけで大学を選ぶのではなく、自分が学びたいと思う分野の最先端の授業、恵まれた教育環境が整っているかどうかなどを十分にリサーチした上で志望大学をセレクトしてくれることを切に願います。

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