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校長ブログ

2018年05月21日(月) 大阪の高校入試

 20日(日)、大阪で開催されたメリック教育セミナー(協賛[社]私塾教育研究所)にて、関西、特に、大阪の高校入試についてボランティア講演をしました。私自身、英語教育とともに、私立中高の経営に関する研究をしていることもあり、毎年、中高入試の分析を依頼されることが多く、今回はその一部を紹介します。

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 近畿2府4県の高校入試を概観すると、大阪の公立高校は、新制度3年目、受験生は慎重な志望校選択をしています。私立は、専願志向が上昇傾向。兵庫の公立は、選抜制の平均倍率→前年並、私立女子校→大幅減、全体の平均倍率はダウンしました。京都の公立は、前期→9校で4倍超。前期チャレンジは定着した感があります。中期→制度変更後、最低の倍率でした。私立は志願者増。滋賀の公立は、全体的には昨年並、特色選抜の人気校4校は4倍を超えています。奈良の公立は、特色選抜11学科コースで定員充足できず、多くの私学で出願者減、平均倍率はダウンしました。和歌山の公立は全体的に定員割の状況が続き、私立は全日制9校で前年より微減の約1,025名を募集。厳しい市場を浮き彫りにしています。『平成29年度学校基本調査』によれば、全国の中学在籍者数は、約333万3千人で前年より約7万3千人減、これは過去最低を更新するものとなっています。

 大阪は、平成22年に公立無償化、23年に私立無償化の拡充、公私比率7:3の撤廃、25年に普通科単独校の前期募集開始、26年に学区撤廃、28年に絶対評価導入という変遷をたどってきました。生徒数は、中学全学年とも毎年、減少し続けています。現在、府全体の高校進学率は約99%、大学進学率は約60%となっており、高校で言えば、約6割が公立、約4割が私学に進学しています。

 大阪では、調査書評定はすべての学年評定(1年:2年:3年=1:1:3)を取り扱い、前年同様、「府内中3生チャレンジテスト」と「市内中3生統一テスト」の成績によって、学校ごとの調査書評定範囲を決定しています。公立高校の入試改革も一段落、倍率も安定したものとなっており、例年、受験者が集中する、進学特色校10校も今年からすべて文理学科での募集になりましたが、全体では1.3倍前後に落ち着いています。

 数学B・Cの問題は例年、難しかったという声が多いのですが、易化しました。英語のB問題は他教科の知識もまたがる教科横断的な内容で、次期学習指導要領を見据えたものになっています。C問題の英作文も十分な対策が必要です。今回の入試は、理数系教科が得意な生徒には有利で、文系教科が得意な生徒にとっては厳しかったかもしれません。

 公立高校の特別選抜は、平均倍率1.21倍(前年1.22倍)でした。小中学校の学び直しをする「エンパワメントスクール」は1.20倍で微増。一般選抜の平均倍率は前年同様の1.17倍、単位制を除く全日制普通科は1.18倍で微増、専門学科は1.16倍で微減、総合学科は1.13倍で微増という結果です。

 2月6日のプレスリリースでは、私立高校は93校、定員23,390人(前年152名増)に対し、専併合わせて72,276名(前年−2474名)が出願し、平均倍率は3.09倍(前年3.22倍)でした。専願者の割合は24.1%であり、専願者だけで定員を満たした学校は、前年より3校増えたものの、16校という厳しさです。

 関西の私学に目を向ければ、東大、京大、医学部医学科に合格実績のある学校と難関私大の附属校に人気が集中しています。次の層が、人間力と学力の両立による教育活動を展開し、大学合格実績を伸ばしている学校、大学附属でありながら系列の大学をセーフティーネットとし、さらに上位の大学をねらえる学校、学校改革が進み、期待値の高い学校、 クラブに特化した学校等です。いぜれにせよ、私学は、建学の精神を具現化しつつ、社会に通用する人間力を身につける教育力と、現状の学力をワンランクアップさせ、生徒個々の夢の実現を可能にする教育力のブレンドによる進路実現の成果が命運を分けていると言っても過言ではありません。

 本校も6月14日(木)から「塾向け学校説明会」を本格始動致します。
本校HP「Pick Up News-重要なお知らせ-」参照

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