校長ブログ

2018年6月13日(水) 大学入試:リスニング問題の傾向

 英語4技能をバランスよく測定することを前提にした英語テスティング改革が進んでいます。

 先般、「大学入学共通テスト」に向けた英語の試行調査の結果が公表されました。センター試験に比べて、語彙数は増加、筆記、リスニング共に思考力と活用力を問うレベルになっています。

 会話や講義を聴いて考えさせる新傾向に戸惑ったせいか、リスニングに対する生徒アンケート結果は「難しい」「時間が短い」が8割を超えています。特に、複数の空所を補充させる問題での同じ選択肢を何回でも選べる形式や選択肢をすべて選ばせる形式には"つまづき"が散見されました。

 大学入試センターによれば、正答率確定値は、筆記6.0~91.8%、リスニング3.1~89.8%。前者は、問題文をすべて英語にするという″英語で英語″へのアプローチが見られました。後者は、読み上げ2回のセンター試験と同じ方式のグループと1回と2回が混在するグループに分けて実施し、より妥当性、信頼性、客観性を追求しようとする姿勢が反映されていました。(混在するグループの方が正答率は低かったようです)

 今回のリスニングが難しく感じられたのは、リーディング重視の大学入試に対応しなければならない現状での読解中心の指導法に起因すると考えられます。今後、4技能のバランスを重視し、コミュニケーション・ツールとしての指導へシフトすれば好転すると思われます。ただし、「センター試験」同様、受験生の幅の広さが想定されるので、難易度の調整が必要です。

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 2019年度から「全国学力テスト」(全国学力・学習状況調査、中3対象、本校も次年度から実施)に英語が追加されます。今回、予備調査の問題が公表(国立教育政策研究所)されましたが、4技能に加えて、英語を使って自分の考えや気持ちを伝える力を試す問題が盛り込まれています。

 問題は、英語の文章や音声を正しく理解しているかを問い、会話の流れをくんでの即興で質問、聞いたり読んだりした内容についての意見を書くなどの能力を測るだけでなく、4技能を組み合わせたものもあります。

 「読む」は、思い出を残す場合、写真とビデオのどちらがよいかという英文を読み、自分の考えを書くというもの。「聞く」は、帰国するマイク先生と何を話したいか、自分の考えを1文以上で書くというもの。コンピューターを使って解答を録音し、委託業者が採点した「話す」では、パソコン上でリチャード先生とナオミが行きたい国について対話し、解答者も会話の流れにそった質問を先生にできるかを見るものでした。シンガポールの姉妹校生徒にテレビ電話で自分の学校を紹介するという問題もあり、解答者は1分考えた後、30秒で説明するものになっていました。

 現在、分掌長、学年主任との面談が終わり、″チーム初富″としての結束力も固まり、次は、委員長、教科主任へと進み、授業力アップに向けた取り組みを加速させます。本日は、リスニング問題の傾向を扱いましたが、新傾向は教科会で十分に対策を検討・共有してから授業に落とし込んでいきます。リスニング対策については、6月5日の校長ブログを参照してください。

 [参考]国大協は、共通テストで導入される英語の民間試験の配点を英語全体の2割以上とする参考例を発表しました。拘束力はなく、各大学・学部の主体的判断に任せられる見込みです。具体的には、国際的な指標であるCEFRにおける6段階のA2以上とするなどを例示しています。

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