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校長ブログ

2018年06月21日(木) トレンド情報:AI再考

 AIが人の能力を上回るというシンギュラリティ(技術的特異点)が2045年に到来すると言われています。アメリカの未来学者であるレイ・カーツワイル氏は、演算装置、記憶媒体、通信という3要素で構成されるコンピュータは、いずれの要素も約1年半で処理能力がほぼ倍になっており、その進化を対数グラフにすると、27年後には人間の頭脳を越すと言及しています。

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 今後、10~20年で日本の労働人口の約49%が就いている職業がAI等で代替可能と推計されています。(野村総研、オックスフォード大学)サービス志向性が求められる職業や抽象概念を整理、創出する知識が必要な職業は別として、専門的スキルが必要ない職業やデータ分析が求められる職業は代替可能性が高く、劇的効率化は計り知れないものです。

 政府は、IoTやAIを活用する社会に向けて「未来投資会議」を開催し、行政手続きのオンライン化、キャッシュレス化、プラットフォーマー型ビジネス、無人自動運転サービス等、成長戦略の素案を示しました。予算、セキュリティ、波及効果という点で克服すべき課題はあるものの、ベンチャー企業を育成し、デジタル革命で主導権を握り、生産性を高めていく環境づくりが進められています。

 シンギュラリティへの挑戦をテーマに、「世界デジタルサミット2018」(総務省、日経新聞)が開催され、エネルギー利用と効率化に向けて、様々な取り組みが紹介されました。NTTドコモは、大量の端末を同時接続し、高精細の映像配信や機械の遠隔操作、働き方改革を促すテレワークを開発、日立製作所は、プラットホームで待つ乗客の数をカメラやセンサーで捉え、運行ダイヤを自動的に組み替える試み、富士通は、量子コンピュータ技術を駆使して、何年もかかる計算を短時間で可能にし、癌治療で複数のレーザーをどう当てれば効果が高くなるかを研究、NECは、データ分析プロセスを自動化する技術の開発等々です。

 急速なテクノロジーの進化に伴い、現在、ディープ・ラーニング(深層学習、コンピュータによる機械学習のこと)を背景にしてクルマの自動運転、対話型ロボット、自動翻訳機、遺伝子操作、仮想通貨等の実用化が進められていますが、AIが社会に貢献するには、人間に優しい技術であることが条件です。

 自動運転車による事故が起きた場合の対処・対応は?、ロボットを人とみなすことができるのか?、自動翻訳機の発達で人間の翻訳家は本当に要らなくなるのか?、遺伝子操作の許容範囲は?、仮想通貨の登場によって現金取り引きは廃止されるのか?といった課題もあります。正解が1つでない″納得解″を人文科学・社会科学の視点から考察することも探究学習に直結するのではないでしょうか?
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