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校長ブログ

2018年07月05日(木) カリキュラム・マネジメント:ガバナンス力

 現在、日本の初等・中等教育では、確かな学力の向上と安心・安全、学校の自主性・自律性の確立、アカウンタビリティー(Accountability:説明責任)等の確立が求められており、カリキュラム・マネジメントを通じて、どのような学校づくりをしていくかが重要な課題となっています。

 昔の学校は、校長と教頭以外は、横一線に並ぶフラットな"なべ蓋型"と言われ、学年間や分掌間の調整が十分とは言えず、迅速な意思決定や協働体制という点で課題がありました。しかし、2007年、校長のリーダーシップのもと、組織的な学校運営を図ることをねらいとして学校教育法が改正され、個別の要素や出来事ではなく、システム全体を見るホリスティック(Holistic:全体観的)なマネジメントを行う現在の学校モデルが生まれ、成果につながる現場改善が実践されています。

 次期学習指導要領にも、カリキュラム・マネジメントについては、学校全体で取り組んでいくことができるよう、学校の組織及び運営についても見直しを図る必要があり、また、「社会に開かれた教育課程」の観点から校内だけではなく、保護者や地域の人々等を巻き込んだマネジメントを確立していく必要性が盛り込まれています。

 カリキュラム・マネジメントは教学面だけではありません。一般に、経営資源は、「ヒト、モノ、カネ、情報」と言われますが、学校経営も同様であり、その成否は、学校のすべてのメンバーが‶生徒を育てる″という一つの目標に向かって、協働する姿勢、則ち、ガバナンス力にかかっていると言っても過言ではありません。これは、複数の学校のドラスティックな変容に立ち会ってきた私自身の実感でもあります。

 その意味で、事務室スタッフは、多様な価値観や背景をもった社会集団とも言える学校の"顔"として、生徒、保護者、教員、地域や業者の方々とのリエゾン(連絡、伝達)、校長の下で校務の進捗状況や関連情報を監督するモニター、教育委員会や学園本部に学校からの提言や課題を報告するスポークスマンです。同時に、学校という組織の方略(Strategy)の実現や業務を円滑に遂行し、コンプライアンスという視点で、教員と協力して教育活動の質を高めてくれる存在です。また、予期せぬ出来事や不測の事態、トラブル処理などにも迅速かつ的確に対応できるエキスパートでもあります。

DSC02339.JPG  少子化による私学淘汰、「働き方改革」に伴う校務の効率化、大学入試改革、次期学習指導要領に伴う新カリキュラムの策定など、克服しなければならない課題が山積する中、建学の精神に基づく私学の独自の魅力を実感できる教育を実践し、いかに教育の質を高め、経営基盤を強めるか、学校トップの力量が試されています。私自身、常に自分を戒め、原点回帰、衆知を集めることによって舵を取っていきたいと思います。

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