校長ブログ

2018年07月07日(土) 授業力アップに向けて

 ある教師より「先生の講演を聴き、到達目標にねざした、生徒一人ひとりを大切にする授業と教師としての魅力こそが本当の授業力だと痛感しました。まだまだ若輩の私ですが、授業力アップの秘訣、またアイデアやネタ集めの方法を教えてください」という過分な評価とご要望をいただきましたので、僭越ながら所見を述べさせていただきます。

Mid.JPG  まずはご自身の授業を見直すために、定点撮影によって平常授業をビデオに撮り、改善点を抽出するところから始めてはいかがでしょうか。具体的に言えば、カメラを教室の後ろと教卓の横に設置し、撮影した一つひとつの動作、目線、板書、アプローチ、間の取り方などを第3者に評価してもらい、課題がどこにあるか洗い出すのです。

 また、生徒及び保護者による授業評価アンケートを実施、"生の声"を聴くのと同時に、教師同士で相互授業参観を行い、より精度の高い授業をめざして意見交換するというような取り組みも不可欠です。(本校ではこのシステムを学校評価に取り入れ、今年から学校関係者評価に加えて、第三者評価も実施します。また、研究授業を発展させて公開授業を行い、開かれた学校づくりに邁進します)この場合、ただ教室の後ろで見学するだけでなく、一人の生徒として、授業を体験させてもらうという積極的な姿勢が必要です。"定評ある授業"に共通しているのはやはり圧倒的な情報量と人を引きつける巧みな話術であることは言うまでもありません。

 情報量を増強させるには、教師用指導書にとどまらず、日頃から本を読み、新聞やインターネットで時代のニーズをおさえ、時には異業種の人と交流を図るといった人間力を高める努力が必要です。授業中、生徒の集中度が低下し、「わかりにくい」と思われたら効果が半減することは自明ですから日頃から話し上手な先輩からモチベーションを高める褒め方、叱り方なども研究しておきたいものです。身だしなみや顔の表情、知的好奇心のくすぐり方、達成感の持たせ方、ジェスチャー、パフォーマンスも参考になります。

 ただこのようなスキルは経験値が不可欠ですから、初めのうちは、授業のパワーアップを図ろうと力まず、"授業の流れ"を少し変えることで突破口を模索した方がよいかもしれません。そのためには、テキストのページを淡々と進むだけでなく、時には映像や音楽を用いて英語モードへの切り換えを図り、演習や音読などの活動時間を通常より短めにしてメリハリをつけるといった工夫も忘れないようにしましょう。

 アイデア、ネタについて言えば、授業に関してマニュアル人間になってはいけません。「こんなことがやってみたい」と思ったらまずはトライしてみることです。授業のやり方を変えるときは、スタンドプレーに陥ることなく、周りの先生と"報連相"を繰り返し、先輩諸氏の教えを請いながら教育活動にあたっていくと思いもかけぬ新風を吹き込み、全体の底上げにつながることがあります。

 笑顔で生徒を褒め、節度あるプラス・ストロークによってラポール(関係力)を構築し、大胆さと緻密さを併せ持った授業計画を立て、明日の授業につなげていきましょう。
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