校長ブログ

2018年07月13日(金) 大学入試:英文読解と記述問題

DSC02363_HP.jpg  英文読解の記述問題と言えば、this や that などの代名詞に下線を引き、日本語で説明させる指示語説明が圧倒的に多いのが現状です。代名詞の指示内容は、普通、下線部からそれほど遠くないところに書かれています。まずは、下線部の英文構造に注目、意味を把握し、その中に指示内容がないかどうか確認した後、前文にさかのぼり、同意表現となる対応部分を特定するという手順をふみましょう。以下の点はおさえておいてください。

指示内容が単数 or 複数、人 or 物などを想定し、その指示語から条件があてはまる語句がでてくるまでもどる。(途中で同じ指示語があれば,その内容はさらに前にある)
this、that、it が前方照応語句(前に出てきた語句を指す)となる場合、前文内容、もしくは単数名詞を指示する。
it が後方照応語句(後に出てきた語句を指す)となるのは、形式主語(or 形式目的語)になる不定詞、動名詞、that 節、whether 節、WH -節などが後続する場合である。
one は前述の a+単数名詞、ones は前述の複数名詞 と考える。
初めて出てくる名詞の前にある the (that/those) は、情報予告の限定詞となるマーカー(目印)になるだけであり、その自体、意味は持たない。(この場合、that+名詞+that 節のように、名詞に節が後続する)


 内容説明も指示語説明と同様、高頻度です。下線部を含む英文内容を把握し、対応部分を特定、答案は「〜こと」でまとめるのが正攻法。これは、難易度の高い語句をパラフレーズ(言い換え、書き換え)する設問処理にも役立ちます。

 理由説明の場合は、下線部を含む英文の意味内容の把握し、原因・理由となる対応部分を特定 した上で、「~から/~のため」とまとめます。また、対比的内容説明の場合は、二項対立関係がわかる答案(例:「前者は~,後者は~」)を作成してください。これは対比表現抜き出しでも同じです。同意表現抜き出しでは、言い換えによるキーワードの反復に注意し、「最初と最後を抜き出しなさい」「すべて抜き出しなさい」等、設問の要求に応じた答案を作成することを心がけてください。

 多くの生徒が記述の要約問題を苦手としています。特に、論説文では、キーワードを通してパラグラフ間の結束性を把握し、テーマと筆者の主張、さらには論拠をまとめることが解法の鉄則です。①テーマ(結論)、②筆者の主張、③理由(具体)説明という書き方をマスターしておくこと。字数制限がある場合は、指定字数の9割は記述してください。次の点もチェックしておきましょう。

テーマ(Theme)、筆者の主張 (Claim) とその論拠 (Warrant) は落とさない。(主題文は、通例、第1パラグラフか最終パラグラフのどちらかにまとめられる)
対比の関係は要約に入れる。
筆者の主張の言い換え、反復、(要約しきれないような)具体例、比喩、引用は要約に入れない。
最後のマスメに句点以外を書いてはならない。また、句読点を1字とする場合は、マスメの中に文字と句読点の両方を書いてはならない。
(  )で答案を書き換えたり、まぎらわしい語句を入れたり、入れ換えのマークで余計な語句を書いてはならない。


 近年、出題頻度は下がってきた下線部和訳では、英文の正確な構造分析に加えて、未知語の類推も要求されます。まずは文の修飾関係を明確にし、英文構造に忠実で自然な和訳を心がけましょう。なお、辞書の訳語にとらわれすぎず、結束性を重視した訳をすることが大切です。

未知語は言い換え、対比関係、因果関係、接頭辞、接尾辞、派生語、一般常識などを活用し類推する。どうしても処理できない場合、そこを省いて前後をつなぎあわせることによって部分点をねらう。
指示語の明確化を要求している場合は、必ず明示する。
(  )による解答の言い換え、外来語や英語のスペリングの不用意な使用は不可、カタカナはできるだけ使わない。(それ以外の表現がない場合を除いて)
無生物主語は副詞的に訳す。
名詞構文は動詞化するなど状況に応じて自然な和訳にする。
省略がある場合は、ある程度補って訳す。
if 節のない仮定法は、条件部分を明確にする。
関係詞節が長い場合、文意が変わらない限り訳し下げてもよい。

(以上、平井『私学英語教育における研究と実践ー平井正朗・論文集』2012、京都府私立中学高等学校連合会・外国語研究会)

 高3生にとって、2018夏の過ごし方が大学入試の命運を分けると言っても過言ではありません。自分を信じて悔いのない日々を送ってほしいと思います。″チーム初富″で全力で支えて参ります。

トップへもどる
学校法人  大阪初芝学園 初芝富田林中学校・高等学校
〒584-0058 大阪府富田林市彼方1801番地  [TEL] 0721-34-1010 [FAX] 0721-34-1090

Copyright (C) Hatsushiba Tondabayashi Junior & Senior High School All rights reserved.