
長谷川さんは「はつとん」の中学から高校に進学した時から、難関大学合格を目標に勉強に打ち込んだとうかがいました。具体的に東京工業大学をめざすようになったのはいつ頃ですか?
高2の夏頃でしょうか。ちょうど2020年にオリンピックがある時期に東京にいて、チャンスがあればボランティアに参加できたらいいなと思いました。
そこで日本トップレベルの理工系総合大学である東工大を志望校にしたのですね。
はい。東工大の入試は数学が難しいと知り、とくに数学の勉強に力を入れて取り組むことにしました。
数学の勉強はどのように進めましたか?
高1から高2の夏までは「チャート式 基礎からの数学」という参考書で勉強していました。受験生のみんなから「青チャート」と呼ばれている本です。そして高いレベルの問題を解く力を身につけるために高2の秋からは予備校に通うようになりましたから、予備校のテキストも使うようになりましたね。また自習用には、難関大学に向けて勉強する人向けの「大学への数学」というテキストの増刊号を使っていました。
取り組む参考書を決めて勉強したのですね。
そうですね。しっかりとした参考書を選んで、それを徹底的にやることが大切だと思います。苦手なところは繰り返し解くことで克服できると思いますよ。
長谷川さんは高校時代にどれくらいの時間を勉強にあてていたんですか?
そうですね。とにかく時間を有効に使って集中するようにしていました。まず朝は、スクールバスが学校に7時半に着いてからホームルームが始まるまでの約1時間を自習の時間にしていました。また、放課後は「はつとん」の中学校から一緒だった友人たち4人と公民館に集まって毎日勉強していました。夕方の6時くらいから9時までみっちりです。
公民館で勉強ができるのですね。
はい。静かだし集中できますから。そういった施設があったことはとても恵まれていたと思います。
中学から仲がよかったお友だちもみんな難関大学を志望していたのですね。
志望校も違うし勉強している内容も違いましたが「合格に向けてがんばろう」という思いは同じでしたね。日曜日も公民館に集まって8時間くらい勉強していました。
そして帰宅してから夕食ですか。
はい。夕食の後は宿題などを片付けてさっさと寝ていました。睡眠はしっかりとるように心がけていましたから。
「睡眠時間を充分にとる」のが長谷川さんのモットーだったのですね。
そうなんです。実は高校で学力がぐんと伸びた時期が何度かあって、思い返してみるとそれはしっかり睡眠がとれていた時期だと気づいたんです。ですから常に、充分な睡眠をとれるように時間配分を考えるようにしていました。
お家の方の協力もあったのですね。
朝早く家を出ていく僕のために毎日朝ごはんをつくってくれた母にはとくに感謝しています。睡眠とともに食事も大切ですから。
いっしょに目標に向かって公民館での自習を続けた友人たちやご家族に支えられて東工大合格という栄冠を手にしたのですね。とてもいいお話をうかがえました。次回も長谷川さんの「東工大合格エピソード」を聞かせてください。ありがとうございました。
*ここに掲載された文章は、本人への取材をもとに初芝富田林高校が作成しています。
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次回は<第5回 「東工大対策ノート」を大公開>です。お楽しみに〜。