学校案内校長の挨拶

初芝富田林中学校高等学校 校長
安田 悦司

初芝富田林中学校高等学校(通称:はつとん)のHPをご覧いただきありがとうございます。
校長の安田悦司と申します。

はつとんは、南大阪の山の上にある進学校です。周りは緑一杯で、さまざまな動植物にも出会える大変すばらしい環境です。都会から離れ、デジタルから離れ、自然に包まれながら多感な青春の日々を過ごすことは、その先の人生に間違いなく大きな影響を与えます。しかも、公共交通機関やスクールバスを利用することで大阪市内からでも一時間程度で登校することができる利便性を備えています。

さて、はつとんの教育目標は、

「本質を問い、本質を見極める力を養う」

ことです。そのためには、広い視野を持ち、自ら深く考え、周りの人と議論することが必要です。この教育目標に込めた思いを、少しお話ししたいと思います。

新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延し、多くの被害を出して3年がたちます。変異のせいか、免疫獲得のせいか、やっと重症化を抑えることができるようになり、我々は過ごし方も理解し、5月には感染症法で5類に引き下げられることとなっています。この間、教育は様々なことを考えさせられました。そんな中、ICTを駆使してなんとか乗り越える努力をしてきました。そして、やっと、未来に向けて活動的にチャレンジしていける雰囲気に満ちてきました。

しかし、一方でこの数年を我々はしっかりととらえなおしておかなければならないと思います。生きる意味を考え、人との交流の意味を考え、学ぶことの意味を考え、真の価値というものを見極めようとし、そして、グローバル化という意味ではない、本当の意味での世界はつながっているという感覚を持ったこの数年のことを。

「世界について考えたことを考える。」ギリシア時代の哲学者ソクラテスが実践した対話法の神髄は、まさに我々が今しなければならないことだと思います。世界について考えてきたことを考え直し本当の意味での価値を求める。そういう姿勢を教育の中ではぐくみたいと思っています。教育目標「本質を問い、本質を見極める力を養う」には、そういう思いが込められています。

教育目標は、飾っておくものではありません。教育内容に落とし込んで、まさにその力を養う具体的な施策とつながっている必要があります。はつとんでは、教育目標を達成するために、自らの学び、授業の在り方、放課後の有効利用に焦点をあてて、教育の取り組みを行っています。

自らの学びに関しては、絶対的な読書量と英語力の礎に目を向けています。読書を推進していくために、“富読(とんどく)”と呼んでいる朝読書、好きな本を紹介するビブリオバトル、はつとんに入学すれば必ず読まなければならない、少し読むのに力のいる「珠玉の10冊」の指定などを行っています。また、英語に関しては、放課後のSHRの時間に「HatsushibaTonglishTime」と呼んでいる、リスニングと英語多読教材を毎日する時間を設けています。英語に対する不安感をなくし授業に積極的に臨めるようにしています。

授業に関しては、受験を意識した進度と質の高さをテーマにしています。中高のオンデマンド教材や中学のAIアプリなどを授業に組み込むことで、理解不足をおこさずに受験に対応できる一定の進度を確保しています。そして、「問い」をキーワードとし、自ら深く考え、協働する中で「質問力」を身に着けるという質の高さを目指しています。

放課後の有効利用に関しては、「はつとん講座」を実施します。実力養成講座やテーマ別講座、入試対策に特化した講座など、指導力のある教員が実施するもの、予備校講師の実施するもの、学年をまたいで開講されるものなど希望選択により、さらに深い学びに誘います。

これらを柱として、体育祭・文化祭・海外研修・クラブ活動など、さまざまな魅力的な行事や企画によって充実した、そして力のつく学校生活を用意しています。

はつとんには、他にはない教育環境が整えられています。それはこれからの予測不能の時代をたくましく朗らかに乗り越えていく人に育つための環境です。

ぜひはつとんに来てください。

はつとんを体感してください。

きっとはつとんの思いが伝わるはずです。

皆さんと、はつとんでお会いできることを楽しみにしています!

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