1.大学合格実績について

 2018年、『超進学校化宣言』の下、「進路満足度100%」を旗印に、カリキュラム・マネジメントを通じた学校改革に着手して以来、2年目が過ぎました。結果として、34期生(327名)の進路先は、約9割が大学・短大に進学。「進路満足度」(担任報告)のクラス平均は97%(前年88%)でした。

 4年制大学の合格者総数は、国公立 86 名、私立 953 名、計 1,039名であり、改革初年度から見ると、711 名(18)→766 名(19)→1,039 名(20)と推移、国公立・私立共に増加しました。国公立大は 63 名(18)→76 名(19)→86 名(20)、現役合格者数も 49 名→56 名→66 名と増加しています。特に、本校では根強い人気の通称、“市・府・大教”(大阪市大・大阪府大・大阪教育大)は 11 名(18)→18 名(19)→24 名(20)と推移しています。また、Ⅰ類に入学した生徒 13 名が国公立大に合格したことは特筆に値します。

 特記事項としては、医歯薬系に合格した生徒が 41 名(18)→37 名(19)→72 名(20)と大幅に増加しており、国公立と合わせると 104 名(18)→113 名(19)→158 名(20)と顕著な伸びを示しています。医学部・医学科は、国⽴では旧帝⼤にあたる九州⼤、公⽴では⼤阪市⼤、私⽴では医科⼤学(愛知・岩⼿・⼤阪・川崎・関⻄・埼⽟・兵庫)、近畿⼤学等に合格者が出ていますが、3 年間の合格実績を⾒ると 2 名(18)→8 名(19)→16名(20)と⼤幅増。因みに、難関国⽴ 10 ⼤学のうちの旧 7 帝⼤の医学部・医学科合格は5年ぶりです。その他、国公立で岡山(歯)、九州歯科(歯)、徳島(薬)、名古屋市立(薬)、私立では大阪歯科(歯)、大阪薬科(薬)、近畿(薬)、同志社女子(薬)等にも合格者が出ています。

 私立大の入試は「定員厳格化」の影響で軒並み減少するのが一般的傾向ですが、 本校では有名私大(関関同立+産近甲龍)に 377 名が合格、前年を大きく上回りました。特に、⾃宅から通学圏内ということもあり、関⼤(62 名→73 名)と近⼤(105 名→197 名)に⼈気が集中、合格者総数は共に増加しています。

 指定校推薦については、4年制大学の枠が 437 名から 535 名に増え、84 名(2018:39 名、2019:50 名) が関関同立、大阪薬科、近畿、龍谷、甲南、同志社女子、東京理科、中央などの有名私大を中心に進学しています。本校では受験回避でなく、本当に学びたい学部・学科がある⼤学なら積極的に指定校推薦に応じるよう指導しています。校⻑⾯談を経て、⼤学が内定した⽣徒は全員、「⼊学前先取り講座」と TOEIC 講座(5 回)を受講してもらっています。⼤学⼊学後のことを考えて、最後まで「はつとんゼミ」を受けていた⽣徒がいたことも付記しておきます。「⾼⼤接続」の観点から今年から卒業レポートを書いていただき、⾼⼤接続教育を実践します。

 国公立、私立共に合格者が大幅に増加した背景にあるのは、生徒一人ひとりの「夢の実現に向けての努力」とそれを支え続けた保護者の方々のご尽力がすべてです。本校の教育活動におきましても、コース・コンセプトを明確にした上で、5教科による「超進学校化プロジェクト」、校内予備校「はつとんゼミ」、小テストの5教科化等を加えた上に、「チームはつとん」と銘打った授業力向上に向けての組織的PDCAサイクル(OJT:考査分析会、模試分析会、出願検討会等、Off-JT:学識経験者等の外部講師による研修、予備校等主催のセミナー参加等)が微力ながらお力添えさせていただけたのでないかと思料する次第です。

 新高3生からセンター試験が「大学入学共通テスト」に変わります。大学入試の名称も「一般入試→一般選抜」「AO入試→総合型選抜」「推薦入試→学校推薦型選抜」になります。入試改革で求められているのは、多面的・総合的に個々の能力を評価する選抜方法への転換ですが、「オールはつとん」で十分な情報を集め、生徒一人ひとりの「進路満足度100%」に向けて “全力投球” していこうと思います。

2.中高入試について

  2020年1月に実施した中学入試においても志願者が大幅増、本校開校以来最多の500名を突破、入学者125名は14年ぶりの定員充足に寄与しました。2月に実施した高校入試も専願者が増加、入学者も増加し、275名となり、中高共に1クラス増の新年度スタートとなりました。お預かりした生徒個々の「夢の実現」に向けてしっかりと“伴奏”させていただきます。

 今、リーマン・ショック以上と言われる新型コロナウイルスのリスクがある中、日本中の学校が2020年度の新学期を迎えようとしています。本校においては『超進学校化宣言』の下、「進路満足度100%」をスローガンに掲げ、より精度の高いカリキュラム・マネジメントを通じて、再編した「S特進探究コース」は東大・京大・医学部医学科を含む難関国立大学等を視野に入れ、大阪府大・市大・教育大レベル以上に合格できる授業を展開します。「特進探究コース」は和歌山大レベルの国公立大学や有名私大に合格できる教育を実践するのと同時に、指定校を使っても現代の大学教育に通用する “本物” の学力を育成します。

  2020年の取り組みを少し紹介すると、グローバル時代に対応すべく、海外研修プログラムをより充実させます。中3の修学旅行に相当するロサンゼルス研修は従来の内容にスタンフォード大学やシリコンバレー訪問を組み込み、アカデミズムの一旦を体験できるようにしました。また、高1はオックスフォード研修(約50名)にケンブリッジ研修(約10名)を加えました。平常授業では今年から中高全クラスとも週1回(以上) はネイティブ教員とのチームティーチングを行います。2021年度からは「グローバル特進探究コース」(中高) を新設し、名実共に大阪を代表する進学校に改革していきます。

 また、デジタル時代に対応すべく、中1~2が導入した AI による数学の個別最適学習(アダプティブ・ラーニング)を全学年に拡充。センター試験に代わり、新しく実施される「大学入学共通テスト」における英語で課されるリーディングとリスニング対策についても全学年にICTを活用した個別最適学習を導入することによって、4技能5領域をブラッシュ・アップしていきます。

 平常授業では「大学入学共通テスト」に通用する基礎・基本を身につけ、5教科小テストや考査では自分の到達度をしっかり確認していきましょう。大学受験対策は「はつとんゼミ」を最大限に利用して新しい大学入試に耐えられる学力をつけていくこと。本校の進路指導方針は、各自の興味・関心に応じて、本当に自分がなりたいと思う職業に直結する大学に進み、社会に貢献できるスキルをマスターする “橋渡し” をお手伝いすることですから積極的に我々を利用してください。昨年から始めた「超進学校化プロジェクト」においては5教科の先生方がバリエーションに富んだ取り組みをしてくれることになっています。前向きな活用をお願いします。発足して半年の生徒会の活動にも大いに期待しています。「はつとんブランド」にふさわしい独創的な取り組みを楽しみにしています。クラブ活動については強制しませんが、“奨励” します。

 2020年は、日本の教育にとって大きな転換点。将来を見越したニーズを把握し、生徒たちにどんな変化にも対応できる基礎学力を定着させることが教育に携わる者のミッションです。中高で教育を受ける者と大学が求める学生にタイムラグが生じてきたと言われる現在、大学が求める教育を中高にリンクさせ、“未来を生きる” 子供たちに何が残せるかを問い続け、グローバル社会の発展に寄与する “人創り” に向けての改革を先駆的に進めつつ、常に原点回帰、教育活動を展開していきたいと思います。

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