入試トピック

What's Your はつ小Story?

はつ小で見つけたわたしだけの未来

奥田 珠有さん

2015年度はつしば学園小学校卒業生。
初芝富田林中学校、初芝富田林高等学校を経て、
現在は岡山大学の医学部医学科に在学している。

学ぶことの楽しさを知った小学校生活

医師を目指すと決めたのは、中学生の時に読んだ一冊の本がきっかけです。主人公は日本初の女性医師である荻野吟子さん。逆境に負けず「人を救いたい」という信念を貫いた荻野さんに憧れ、私も医師になると決心しました。
医学部という学部は入学前だけでなく、入学後もかなりの勉強量を要求されますが、苦に感じることはありません。なぜなら、新しい知識を得ることが楽しいからです。現在授業で行っている臓器の観察では、今まで知ることのなかった人間の体の仕組みに驚きや発見の連続で、好奇心が刺激されてばかりです。思い返せば、小学生の時から得意科目は理科でした。実験や生き物の飼育などの“触れて学ぶ体験”は、未知のものを理解する楽しさを私に教えてくれました。対象は高度になりましたが、小学生時代に育まれた「探究心」は今でも原動力となって、学習意欲を搔き立ててくれます。

初めての異文化交流は修学旅行で

6年間で最も印象に残っている思い出は修学旅行です。私が楽しみにしていたのは、九州にある立命館アジア太平洋大学を訪れ、海外出身の留学生たちと英語で交流するプログラム。ネイティブの先生による授業を通じて「英語を話せる」という自信が身につき、覚えた表現を使ってもっと多くの人と話してみたいと感じていました。もちろん緊張もしましたが、それ以上に初めての国際交流へのワクワクする気持ちが強かったです。
当日は、トンガ王国出身の大学生を中心したグループと交流しました。私たちの班は日本文化のひとつとしてそろばんを紹介し、留学生にはトンガ王国の文化の紹介として民族衣装を着せてもらいました。新しい文化に触れることはとても楽しく、何より海外の人と通じ合えたことは、当時の自分にとって大きな喜びに。もっと海外の人と話せるようになりたいと、英語学習に対するモチベーションの向上につながりました。制限なく海外への渡航ができる状況になったら、さまざまな国に出かけて現地の人々と交流し、多様な立場から物を考えられる広い視野を身につけたいです。

人としての「当たり前」を忘れずに

6年生で生徒会長になってから、朝は虹の階段前に立って「校内あいさつ運動」をしていました。「おはよう」を交わすことで同学年以外の生徒とも接点が生まれ、生徒会長として覚えてもらうきっかけとなりました。はつ小生は、1年生の頃から「しつけ教育」として人に対する思いやりの心を学びます。友達や先生だけでなく、清掃員さん、警備員さんなど出会った人へのあいさつも、相手への心遣いとして当たり前。その「当たり前」が、人との大切なコミュニケーションになっているのだと気が付きました。
私の目標は、患者さんに信頼される医師になること。そのためには医療の技術を磨くだけでなく、患者さんと心を通わせることも大切だと考えています。はつ小で身につけた「当たり前」は、人と信頼関係を築く上で欠かせないもの。これから多くの知識を学び、どんな経験をしても、あいさつ運動で実感した「当たり前」の大切さを忘れずに、人の心に寄り添って支えられる医師になりたいです。