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校長ブログ

2018年04月09日(月) 着任のご挨拶

 

-"超"進学校化宣言:めざすは"チーム初富"による生徒一人ひとりの夢の実現-

 

 本年4月1日より学校長として着任しました平井正朗でございます。前任校は京都の大学付属中高一貫校の龍谷大学付属平安中学高等学校でした。中学・高等学校の校長補佐と大学の評議員として、中等教育のマネジメントに携わって参りました。また、大阪市教育委員として公教育に関わる機会もいただいております。

 私学に勤めて約30年、英語教員として主に大学受験指導に従事してきました。日本の大学入試を振り返ると、"1つの正解"を求める1点刻みの入試を突破し、序列化された学校へ進学することが潮流でした。しかし、科学技術の革新やグローバル化の進展によって、社会が求める人物像は変容し、それに呼応すべく、学習指導要領の改訂や大学入試改革が進んでいます。大学入試の設問傾向においても知識だけに偏らず、自ら問いを立て、学び続けることが思考力・表現力につながり、やがて人生の岐路に立ったとき、世界を新しい目線で見て解決に向けて行動する判断力につながるという方向性が読み取れます。正解のないテーマに対し、"納得解"を導くための教科横断的アプローチはなかなか難しいものです。しかし、複雑化する地球的レベルの問題に果敢にチャレンジできる背景知識、論理的思考力、課題発見・解決能力が求められている以上、授業の質の向上こそが最大のポイントになることは言うまでもありません。そのためには、教科間連携による「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)や生徒が英語を話せる環境づくりとしての"英語で英語の授業"など、学習内容の"習得"にとどまらず、学んだ知識を"活用"し、問題意識をもって"探究"できるようになる授業方法論に関するパラダイム・シフトが不可欠です。

 バランスのとれた知育・徳育・体育を実践し、一定評価のある学校は、生徒の実態を的確に把握し、改善に向けた目標と実行のベクトルが同一方向にあり、意識する、しないに関わらず、PDCAサイクルに基づくカリキュラム・マネジメントが有効に機能しています。予測困難と言われる時代にあって、私立学校の存立と持続的な発展のためには基本戦略に基づく不断の改革とそのスピードが問われます。しかも、その一方で、止まることのない変化を踏まえて、常に実践した結果の検証と教育内容を精査することが求められます。

 このようななかで、教育目標を具現化するためのポリシーは、"チーム初富"だと考えます。全体・部門・個々がそれぞれの役割を担い、確かな"伸び"を実感できる確かな授業を提供できるよう、スタッフ全員で研鑽を積んでいく、校長としてその先頭に立たせていただく所存です。同時に、機能的な組織体系を構築することによって、生徒と教職員のモチベーションとスキルを高め、生徒一人ひとりの夢の実現を可能にする"開かれた学校づくり"を率先垂範することが"I WILL"(自分で描く、自分の未来)につながり、引いては、学園の発展に寄与できるものと確信しております。

 ここに、不易流行を見極め、"初富スピリッツ"を継承しつつ、進学校としての実績向上に注力するとともに、21世紀型教育に即応する教育を展開していく意味で"超進学校化"を掲げ、着任のご挨拶とさせていただきます。ご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

 

 

 平成30年4月7日