学校生活

【はつとんWeekly】 国語科より(1)

 中学1年生の国語の授業は詩からスタートしました。

 谷川俊太郎さんの「朝のリレー」を読んで、疑問に思ったこと、気になったこと、気づいたこと、感じたことをクラスで共有しました。「カムチャッカの若者が見ている夢はどうしてきりんの夢なの?」「ローマの少年はなぜ朝陽にウインクするの?」「朝をリレーすることが交代で地球を守ることになるの?」「眠る前に耳をすますとどこか遠くで鳴っている目覚ましのベルが聞こえる?」分かるようで、分からない、もやもやした気持ち。「ウインクってどんな時にするの?」「そうだ!ウインクを辞書で引いてみよう」「カムチャッカってどこにあるんだろう。暖かい所?寒いところ?キリンはいるの?地図帳で調べればいいんじゃない!」誰かの気づきが誰かの疑問を解決するヒントになっていたり、誰かの疑問と誰かの疑問が繋がっていたり、皆で考えることで理解が深まりました。

 学習後の振り返りでは「皆考え方が違って面白かった」「自分では気づけなかったところに友達は気づいていて、はっとした」「いつも当たり前に来る朝の感じ方が変わった」「起きるのが面倒だと思っていた朝だけど、朝をリレーしていると考えると責任を感じた」といった感想がありました。

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 次の教材も、工藤直子さんの詩「野原はうたう」です。教科書に載っている作品を含め、10編の詩の中から好きな詩を選んで、気に入った理由や気づいたことを発表しました。 詩のリズムに感動する人や生き物たちの一生懸命生きている姿に惹かれる人、ドジな自分と重ねる人もいました。

 「詩は短くて、すぐにはわからない表現もたくさんあるけれど、だから想像が広がって面白い。」

 詩の力、言葉の力を存分に感じることができました。疑問を持つことは、対象に興味を持つこと。これからも小さな疑問を大切にしながら、本質に近づく力を身につけていきたいと思います。

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