学校生活

【はつとんWeekly】 校長室より(5)

「高校修学旅行」

20220916_1.jpg コロナ禍、この数年さまざまな制限が加えられ、過ごしにくい日々でした。もちろん、その制限を守らなければ感染が拡大するリスクがあるわけですから、一人一人が自分のこととして、周りのことを思って、その制限を受け入れ過ごしてきたわけです。
 学校においても、行事の見直しや、日々の過ごし方、熱中症対策とのせめぎあいなど、通常授業と並行していつも考えなければいけない問題がたくさんありました。そんな中で修学旅行は、実施することにおいてたくさんのハードルのある行事です。

 宿泊を伴うわけですから、どうしても密になる機会がある。できれば、発熱などで保護者の方に迎えに来ていただける距離にある場所がいい。日数は短い方が、感染リスクが下がる。あらゆる場面での手指消毒や飛沫防止の工夫が必要。バスなどの車内では話をしない。マスクは常時つけておく。 などなど。

20220916_2.jpg そんな中、第7波はなかなかピークアウトしませんが、ガイドラインは少し緩み、コロナを風邪に近い扱いに寄せていく雰囲気が漂いだしてきました。行事も例年通りの実施を妨げる規制がなくなり、ガイドラインを守りつつ、挑戦できる状況になりました。本校の修学旅行も、今年度は例年のものに切り替え、移動人数の軽減のために2班編成で実施しました。青森ファームステイと北海道自主研修を、学年を二つに分け、青森から入る班と、北海道から入る班に分けました。結果的に、生徒をはじめかかわったすべての人の協力により、どちらの班も大きなトラブルはなく、何とか無事に帰阪することができホッとしています。生徒たちは、青森の温かい歓迎に感動し、北海道の雄大さと美味を味わい、たくさんの思い出ができたようです。

20220916_3.jpg 私は、数名の先生方と北海道の札幌自主研修の時、北海道大学の総合博物館に立ち寄ってきました。そこでは大学の研究を学部ごとに分けて最先端の成果の展示がされており、大変満足のいく博物館でした。その中に北海道大学出身のノーベル化学賞を受賞されている鈴木章先生のコーナーがありました。研究の紹介がビデオや資料で説明されており、鈴木先生の人となりを知る工夫もされていました。また、鈴木先生のお言葉が展示されてところがあり、大変感銘を受けました。特に、写真の二つ目の文章は、今の我々へのメッセージとして受け取れるものです。我々はやはり、今の困難な世の中を、ベストを尽くして過ごすべきなのだと思いました。

 生徒も教員も心に残る素晴らしい修学旅行であった思います。

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