学校生活

【はつとんWeekly】 保健体育科より

「体育授業で身につく力」

 

体育の授業では、教室で行われる座学ではなかなか学ぶことのできない、様々なことを学ぶことが出来ます。そこで身につく力は将来重要な力となります。本校の体育の授業では、以下の部分を大切に展開しています。

 

①「主体的に動く力」や「協力する力」
準備や片付け、集合、準備体操など、生徒たち自身が中心となって行うことで、「主体的に動く力」や「協力する力」が育まれます。体育の授業なので、たくさん身体を動かし体力向上に努めるのはもちろんですが、準備や片付けなどに時間がかかると、なかなか授業を始めることが出来ず、身体を動かせる時間が減ってしまいます。そんな中、授業開始のチャイムが鳴る前に集合し、準備を始める生徒の姿を目にすると、自己犠牲を払ってでも率先して行動できる人間力の高さに感心させられます。また、その姿に感化され一人、また一人とそのような生徒が増えていくことで、授業がよりスムーズに進むようになります。 このような力は、座学ではなかなか身に付けることが難しいのではないでしょうか!?

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②「諦めず努力する力」
教室での座学でも身につく力ではありますが...。体育の授業では、勉強のように長期間かけて結果に結びつくというよりかは、一回の授業内でも苦手を克服し、できるようになる達成感を味わえます。何度も何度もチャレンジし、失敗から学び、また先生や仲間のアドバイスを参考に改善していく中で、その授業の最初とは見違えるような姿になっているということがよくあります。この達成感の積み重ねが、苦手を克服する喜びにつながり、「最後まで諦めず、努力する力」を育みます。何度失敗してもいいのです!いつか必ずできるようになる!

 

③「集団の中で個を輝かす力」
この力は、自ら自分の役割を認識しチームに貢献する場合もあれば、周りの仲間によって輝かせてもらう場合もあります。本校では、年末に高校球技大会を行います。男子はサッカー、女子はバレーボールをクラス対抗で行います。以前このような男子生徒がいました。彼はすごく運動が苦手で、お世辞にもサッカーが上手とはいえない様子でした。しかし、まじめで何事にも一生懸命取り組み、「自分はドリブルをしたり、シュートやパスをしたりは苦手だ...。だけど、守りの中でコート外に向かって、おもいっきりボールを蹴ることはできるから頑張る!」と言いました。球技大会当日、彼は必死になってボールを追いかけては、コートの外に向かってボールを蹴りだし、相手のカウンター攻撃にも一生懸命追いついて、クラスのピンチを何度も救いました。この姿に、チームメイトは彼を称賛し、彼は誇らしい顔をしていました。素晴らしいチームワークですよね!「集団の中で輝く個」と「個を輝かすことのできる集団」でした。彼らはきっと将来どんな集団に属しても、立派にやっていけるだろうと我々教員は思いました。 誰にでも得意不得意はあります。しかし、考え方によっては短所を長所に変えることができる!

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 これから生徒の皆さんが羽ばたく社会は非常に多様です。そんなの中で対応するために、「夢を叶えるための確かな学力」と「強く柔軟に生きる力」の両方が大切です。 体育の授業では、そんな「生きる力」を育んでいます!

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