学校生活

【はつとんWeekly】 校長室より(7)

「熱中」

 夏に、全国高等学校総合文化祭で本校生徒の書道の作品展示があり、東京まで見に行ってきました。大阪での芸文祭とはまた違う作品で、その緻密さと文字の量に圧倒されて、さすが全国に出品されるだけのことはあると思いました。

 秋には、『17歳からのメッセージ』というエッセイコンテストで本校から3名の生徒が入賞しました。本校で主催者からの表彰があり、その時に作品を読ませてもらいました。どの作品も引き込まれる内容で、高校生がこんな文章を書くんだと驚かされました。

 そして、冬も間近な先日、和歌山でのミニコンサートで本校生徒のチェロの演奏を聴いてきました。交響曲やピアノは生で聴いたことがありますが、弦楽器は初めてで、音が空気を伝わってくる感じをとても感じさせてくれるものだと思いました。若くてエネルギッシュな演奏でありつつも、繊細で深い音色に感動しました。

 どの生徒も、いわゆる教科の勉強以外に打ち込んでいるものでの活躍です。それぞれが、このレベルに到達するまでには、楽しみつつも、いろいろな苦労があったことだろうと思います。それを乗り越えて、書を、文を、音楽を創造できる域に達している。それは、とても素晴らしいことだと思いますし、大切にしていって欲しいと思います。間違いなく、その人の人生を豊かにしてくれると思うからです。

20221125.JPG 自分は特別な才能がないから、特に好きでやりたいことがあるわけではないから、と思っている人がいるかもしれません。そんな人は、目の前の日々の学びを一生懸命して欲しいと思います。その中にも、一生を通じて追及することに価値あることがたくさん潜んでいます。それを日々の学びから見付けて欲しいと思います。理解しておくべき大切なことは、熱中することに出会うためには、一生懸命取り組んでみる時間がどうしても必要であるこということです。

 いろいろな場面での生徒の活躍も、日々必死で目の前の問題と格闘している生徒の姿も、教員側からはとても輝いて見えます。そんな生徒たちに、いつもエールをおくりつつ、感動をくれることにありがたい気持ちで一杯です。

 

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