学校生活

【はつとんWeekly】 国語科より(3)

1_年間計画表.jpg 国語科では中学校の2年生と3年生の希望者を対象に、はつとん講座「新書を読む」を実施しています。1年生で得た学習習慣や興味・関心を土台とし、大学で学ぶ「学問」の初歩的な内容に触れ、変化の激しい時代に必要な「考える力」を育むことを目標としたものです。ちくまプリマー新書「中学生からの大学講義」シリーズから、「学ぶことの根拠」「なぜ、人を殺してはいけないのか?」「言葉について」など魅力的な文章を題材として、2学期末までに15回実施しました。

2_事前提出ワークシート.jpg 講義ごとに範囲(約30ページ)を指定し、事前にワークシート(要約・初読の感想・疑問点)を提出させているのですが、生徒たちは、富読(朝読書)の時間や通学時間を使って毎日少しずつ読んでいるようです。少し難しいものもありますが、普段接することのないような内容に触れ、次々と新たな視点を獲得しているように感じます。

3_授業スライド.jpg 講義当日はまず概要を確認した後、それぞれの疑問点を共有します。そして一つの「問い」を立て、ゼミ形式で意見交換をし、発表、振り返りを行います。最初は恥ずかしがって下を向いて話していた生徒も、メンバーの肯定的な雰囲気に助けられ、安心して最後まで話すようになってきました。振り返りを見ていると、「自分とは正反対の意見だったが、理由を聞いて納得できた」「自分が何となく感じていたことをわかりやすく説明していた」など、それぞれに考えを深めることができているようです。

4_振り返りシート.jpg 本校の教育目標は、「本質を問い、本質を見極める力を養う」です。難関大学進学を目指す中高一貫校だからこそ、目先の、「効率的な」学習のみに溺れることなく、多様な世界に触れ、他者と交流し、自己を見つめ、広く深く考えることを大切にしていきたいと思っています。それらを通して、厚みのある、本当の「力」は育っていくのではないでしょうか。

 この生徒たちがどのような高校生、大学生に育っていくのか楽しみです。

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