学校生活

【はつとんWeekly】地歴・公民科より(3)

【中学社会より】

 中学1年生では夏休みや冬休みなどの長期休暇を利用して「探究レポート」の作成に取り組んでいます。現在の教育では、「探究」というものが一つのキーワードになっています。教師から教えられるだけでなく、生徒自らが積極的に学んでいく。「受動的な学び」ではなくて「能動的な学び」、それが探究学習です。

 中学1年生の社会では、地理的分野を学習し、1・2学期はおもに世界の様々な地域について学んでいきましたが、授業では一つ一つの国について、深く教えることはできません。しかしながら、当然同じ地域の国であっても、国が違えば言葉が違ったり、食べ物が違ったり、文化・習慣が違ったりします。それら授業だけでは知ることができないことを、自分で調べ、まとめる、ということを生徒たちにやってもらいました。そして、休み明けの授業で、一人ずつみんなの前で自分が調べてきたことを発表してもらいました。夏休みにはアジアの国々についてレポートしてもらい、冬休みにはヨーロッパ、アフリカ、アメリカについてレポートしてもらいました。

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 冬休み明けのレポートは、2回目ということもあり、レポートの出来も発表もみんなとても素晴らしく、発表者以外の者も、紹介される国がどんな国なのか、興味津々で聞いていました。発表が終わった後には、質疑応答の時間も取りましたが、次々と質問が飛び出し、なかには発表者が答えられないこともありましたが、発表者が「次までに調べてきます」と答え、さらに深く調べるきっかけとなったりと、お互いが知識を深め合う機会となりました。 生徒たちに話を聞くと、「調べることでその国に興味を持つことができ、実際にその国に行ってみたくなった」、「もっといろいろな国について調べてみたくなった」と言ってくれる者も多くいました。

 学校の授業だけでは、すべてを教えることはできません。何より「学び」とは、自らが興味を持って主体的に行うからこそ、本当の意味で「身につく」のだと思います。これからも「探究レポート」を続けていきたいと思いますし、このような活動を通して、生徒たちには本当の学びの大切さと楽しさを知っていってもらいたいと期待しています。

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