学校生活

【はつとんWeekly】 数学科より(3)

 高校2年生では、「数列」という分野を学習しています。「数列」とは文字通り、数を一列に並べたものですが、一定の規則に従って並んでいるものを考えます。しかしこれだと何のために数列を勉強するのかよくわかりませんね。そこで、数列は数学の世界にだけ存在するのではなく、自然界にも存在していることを理解してもらおうと、最初の授業で動画を見てもらうことにしました。自然界には、

1,1,2,3,5,8,13,21,34,......

fibonacci.jpgという数列が潜んでいます。これはどんな規則で並んでいるのでしょうか。生徒に考えてもらいました。しばらくすると、何人かが気付いてくれました。そう、3つ目の数からは、その直前の2つの数の和となっています。例えば8番目の21という数は、その直前の2つの数8と13の和となっています。実はこのような数列が、植物の枝の分かれ方や松ぼっくりのかさの並び、ヒマワリの種の並びなどにも見られます。さらには空に目を向けると、台風やはるか宇宙、銀河のらせん構造にも同様の数列が見られます。このような数列を、フィボナッチ数列といいますが、自然界にはなぜ様々な所にフィボナッチ数列が見られるのでしょうか。そういう問いかけをしたところで、数列の授業を進めています。なぜこんなことが言えるのだろう、知りたい、と少しでも興味を持ってもらえる授業にしていきたいという気持ちで日々授業をしています。

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