学校生活

「鉱物展 in はつとん」を開催しています。

 現在、理科と図書館の協同企画として、『鉱物展inはつとん』を開催しています。連日多くの生徒や教職員が図書館に来館し、「これ中学校で習った」「私の誕生石はダイヤモンド」などと話しながら鉱物に目を輝かせており、活気あふれる企画展となっています。

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 60種類を超える岩石や鉱物を展示しており、鉱物が生活に利用されていること、鉱物の特徴や性質、見分ける方法(モース硬度,条痕色)、誕生石などについて、順序立てて構成しています。また、各コーナーの展示解説や、鉱物ごとのキャプションもあり、博物館を利用したことのない生徒にも、そのような雰囲気が味わえるよう工夫しています。図書館が所蔵する鉱物関連の本や、宮沢賢治の作品(地学教師としての顔をもち、鉱物をはじめとする地学的表現を用いた幻想的な作品が多い)も紹介しており、教科等横断的な学習の側面を持ち合わせた企画となっています。

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 きっかけは中学1年生の理科の授業で見せた「蛍石/フローライト」で、UVライトを当てると蛍光を発する鉱物です。これを、放課後に司書の先生方とも見ていたところ、図書館に置いて来館した生徒に見てもらうのも面白いかもという会話から始まりました。鉱物は、身のまわりのものの原料として、また宝石として、私たちの生活を便利で豊かなものにしてくれています。また、それら鉱物は、自然の中で砕かれたり、とかされたり、再び結晶として成長したりしながら、私たちの時間感覚よりもはるかに長い年月をかけて地球を旅しています。河原や道端の石も、そうした旅の途中でそこにあるのだと思うと、特別な意味があるように感じます。生徒たちにも、鉱物を見る中で何か感じ取るものがあれば嬉しく思います。

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 今はインターネットから簡単に情報が手に入りますが、やはり専門的な情報を正しく得られるのは図書館や博物館です。画像や映像ではなく、実際に自分の目で見ることで感じられるものもあります。今回の企画を通して、鉱物ひいては地学、理科への興味関心を深めてもらいたいのはもちろんのこと、図書館や博物館に足を運ぶきっかけとし、知識や思考の幅を広げ深めてもらいたいものです。

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