学校生活

2023東大研究室訪問・環境省訪問

はつとんの高大連携には様々なものがありますが、今回の東京大学の研究室訪問は、本校の卒業生が所属する東京大学大学院工学系研究科化学生命工学の加藤隆史研究室へ訪問させていただきました。

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加藤先生は、素材・デバイス・環境・エネルギー・資源分野に資する、機能性高分子・液晶・分子集合体・高分子/無機複合体の設計・合成・自己組織化・構造制御・機能化に関する研究をされている著名な先生です。

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まず、加藤先生から、東大の歴史や、加藤先生の研究について講義していただき、3つのグループに分かれて、高分子液晶を使って温度センサーを作る実験や、偏光顕微鏡で素材の観察をしたり、安田講堂や三四郎池などを散策しました。東京大学の歴史ある建物と、工学部の先進的な研究施設のある建物とが合体した3号館で、助教の先生からお話しをしていただき、院生や学部生の方とも交流し、大変有意義な時間を過ごしました。中学3年生・高校12年生にとっては、難しい内容ばかりですが、研究室の皆さんが楽しそうに研究内容をお話ししてくださり、身の回りのものに係る研究内容であることが理解できると、大変興味が湧いたようです。

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1日目の夜は、ホテルで食事をとった後も東京大学を満喫できます。
本校の卒業生で、東京大学の学生や院生が集まってくれて、東京大学での学びや受験時代の勉強方法など、在校生との交流が行われました。
在校生は直接
「苦手科目の勉強法はどうしていましたか?」
「やる気の出ない時はどうしてましたか?」
「今の大学での学びについて詳しく教えて欲しいです」
「自分の将来や未来について悩んでいる。先輩はどう考えていますか?」
など、あっという間に距離を縮めて質問していましたし、熱心にメモを取る様子も見られました。卒業生の先輩たちも真摯に向き合ってくれて、今の時点での自分の考えを伝えてくれました。初富を卒業した後も、後輩たちのために時間を割いてくれた先輩方に感謝です。
また、中学3年生にとっては、高校12年生の先輩達が、受験に真摯に向き合っている姿を間近で見たことも、大きな学びでしょう。

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2日目は霞ヶ関の環境省に職場見学です。
環境省の仕事内容や仕組みなどを講義していただき、和田篤也事務次官の事務次官室に入って、直接面談して頂きました!

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通常、国家公務員として働いたとしても、事務次官室に入れることは滅多にありません。中高生が事務次官室に入り、直接お話しできる機会をいただき、生徒たちはみんな緊張しておりました。

和田事務次官には

・自分の限界を自分で作ってはもったいない
・そこそこでいい、は居心地が良いが進歩がない。
・国家公務員は、正義が行える、自分で自分をかっこいいと思える、信念を持って働く仕事である。
などなど、中高生には大変ありがたいお話をして頂きました。
また、生徒からも、
「公害の被害者への補償は厚生労働省と一緒に取り組むのですか?」
「福島の原発の除染した土は環境省が扱っていますが、水はどこで扱うのですか?」
といった質問も出たのが嬉しいところです。

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午後からは農林水産省の食堂で日本各地の食材を使った食事をいただきました。
自給率なども書いてあり、日本の食糧自給についても少し考えさせられます。

その後、国会議事堂の参議院を見学し、いつもニュースで見ている外観や、天皇陛下がいらっしゃる部屋や議事堂の中の様子など、大変興味深く、日本の政治の歴史なども衛視さんに説明して頂きました。

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今回の東大見学会は、大変内容が濃く、参加した中高生にとっては、一生の思い出に残る、自身の将来に向けて深く考えるきっかけになった、意義深い企画になりました。
また、今回の企画は、関わっていただいた全ての方々の善意に支えられて実現できました。改めて深く感謝いたします。

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