学校生活

はつとんweekly⑧(校長室より) 個性的

個性的

現在放映されている『いちばんすきな花』は少し変わったドラマです。心にしみる繊細な言葉にあふれています。

「二人は一人になった途端一人になる。もともと一人だった時より確実に孤独になる。」

「悔しい気持ちで泣けているか。寂しい気持ちに邪魔されていないか。」

「いいですよね、気を使わなくていい人。欲しいし、なりたいです。」

「見えることだけで幸せかどうか決めつける大人にならなくてよかったです。」

「好きな事を仕事にするには覚悟がいる。」

「一人で大丈夫と思えるのは、一人じゃないとわかった時。」

「良し悪しは好き嫌いとは違う。」

などなど。

どれも、少し立ち止まって考えたくなる。

そして、少し考えると、自分の人間関係や生活の見え方に変化を及ぼす

大変個性的なこのドラマの脚本家は、生方美久さんという方です。

以前には『silent』というドラマの脚本をされていて、同じような印象を持ちました。

生方さんが、もっとも尊敬する脚本家は坂本裕二という方で、『東京ラブストーリー』『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』『初恋の悪魔』などのドラマを手掛けておられます。

そういえば、『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』『初恋の悪魔』などもやはり言葉に込められた意味を考えさせられるドラマでした。

尊敬するというのは、自分の琴線に触れるからだと思います。

そうありたいと思うことは、その人にもともとその質が含まれているからなのだと思います。その質をかかえている自分は、生い立ちや生活環境によってできたものだと思います。DNAが受け継いできているものかもしれません。しかし、それだけでは自分らしさというほどのものではありません。やはり多くの事を学び、自分の中にあるものと融合して、らしさに変化し成長する。そしてそれは、結果的に尊敬する人とは似て非なるものにならざるを得ません。

現れてきた自分らしさが、他者に変化をもたらすのであれば、世界が少し変化したということです。

個性と呼ばれる、自分らしさは、目を引くとか、他の人と違うことをするというような安易なものではなくて、人間の内面にありつつ、発揮された時には、ある意味世界を変えることのできるほどの強烈なにエネルギーを秘めているものだと思います。

大切なことは、誰もが個性もっているということです。そして、どうしても学ぶことでしか引き出されないということです。

個性的である横には必ず学びがあります。

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