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校長メッセージ4 Be Unique 『これからの英語教育』 

 最近、本校の英語教育をどうしていくのか、という話がたびたび出てくる。英語教育の方向性はこれかの学校にとって本当に重要なこと。そして、もちろん生徒たちにとって。きっと、2022年度から高等学校新学習指導要領に対応して考えなければならない状況でもある。

 ~これからの英語教育の目的は自分の中でブレることはない~

 英語はなんで必要なのか、この本質を考えなければならない。日本の英語教育は、(私も受けてきたのだけれど)英語でコミュニケーションがきちんととれるようにならない(個人の努力不足もあるだろうが、私と同じ世代の人の多くは同じような感じがする)。何年学校で英語を学んだのだろうか。目的は、これからのダイバーシティの時代に、一緒に生きている世界の人たちと伝え合うためのツールが必要だからだろうけど。自分が受けた英語教育はそこに至れなかったのが事実。自分の努力不足もあるけれど。ツールとして英語は本当に重要。

 ここには英語教育のハードルと課題がある。大学入試という高校生の目の前にある壁。大学入学共通テストでは、当初、新しい英語の学力が求められていたと思うけれど、結局は多くの課題があることで壁を乗り越えられなかった。多読、速読、リスニングも大事だけど。でも、本当に大事なことはそこにあったのだろうか。大学入試という制度によって、本来の目的は忘れられてしまうのだろうか。

 大学入試という壁に阻まれて、本来の必要な英語力って・・・。

 本校は4技能(5技能でもいい)を大切にしていきたい。

 目的を忘れてはいけないと思うし、これからの時代を生きていく生徒たちに本当に大切なものを見失わないようにしないと。英語でなにかを伝えらたときの喜び、英語で相手に意志を伝えられなかったときの悔しさ、英語を聞き取れなかったときの・・・。きちんと英語でコミュニケーションをとりたい!!(生徒たちのたくさんの想いがそこにある)

 大学入試がすべての生徒の未来を決める「ものさし」ではない。学歴社会から学習歴社会に転換する時期でもあるし、学び続けられることが最重要。でも、当面は変わりきれなかった大学入試に向かわないとならないのも事実である。高校卒業という時期に志望校合格という短期的目標がある。ここには矛盾を感じるけれど、目の前にいる大切な生徒の希望に合わせて、当面は2つの側面からできるだけの努力をしてみよう。正しいのか・・・。

 でも、忘れてはいけないのは、本当に大切な目的。きっと、少し時間がかかっても、本当の目的は見失われることなく教育が進むことを望みます。生徒たちの未来。

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