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校長メッセージ5『学校はテンポが遅い!? ⇒ 今は[Be Unique]』

 立命館小学校の副校長を5年間させていただいた。中学と高校の教員経験しかなかったので、本当に貴重な経験をさせていただいた。校種間での文化の違いもすごく感じた。

 陰山英男先生と一緒に副校長をさせていただいたこともあり、最先端の小学校5・6年生全員タブレットPC導入を行わせてもらった。その際に、日本マイクロソフト様からのご協力をいただき、当時執行役員のNさんと出会った。当時、2つの学年全児童がPCを持つというのは、全国でも相当に早い時期での導入でもあり、日本マイクロソフト社からはたくさんの支援をしていただいた。ありがとうございました。

 その後、ぼくが立命館中学校・高等学校を経て、立命館と教学連携の関係にある佐賀県の東明館中学校・高等学校に異動する際に、Nさんと京都で会食させていただいた。

 その時のNさんからの話。

 「学校はテンポが遅いですよね。企業では3ヶ月で状況を見極め、3ヶ月で次の対応を検討し、3ヶ月で実践して、次の3ヶ月で結果を出す。」

 なんだかすごく心に沁みたことばでした。ぼくたちはゆるいのかな?

 教育の現場はそれで許されていて、もっと厳しい違った社会がある。

 生徒のためにと常に思っていても、「それは次の年度から検討しましょう」ということが多くあった気がした。それでいいのだろうか。生徒のためになるのなら、「できることはすぐにやる」ということは、本当は大切なことなのではないだろうか。疑問が残った。

 2017年から3年間、立命館との縁もあって、佐賀県の東明館中学校・高等学校で勤務させていただいた。学校の責任者となり、Nさんのお話は本当に心に残っていて役にも立ったのかな。見知らぬ土地では、たくさんの本を読んで、積極的に人との関係を築くことに尽力した。ぼくは「マグロかも」と実感した。動いていないと・・・。信じる教育をやろうと決めたし、きちんと先生たちとも話をして保護者の方に説明責任を果たそうと思った。たくさんの人と出会って、たくさんのことを学んだ。多くのことを「なんのために」を基軸にして考えて変えさせてもらった。生徒が少しづつ増えてきた。

 正解はわからない。でも、これからの時代を生きる、そして、これからの世界を作る生徒に必要なものを伝えていかないと。学校は生徒のために変わらないと。

 教育は本当に大切。生徒は未来を生きる。うちの学校からは、たくさんの『Be Unique』な生徒が育ってほしい。

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