たしかGWの前だったと思います。この時期はまだまだ、中学1年生(新入生)は登校にも慣れていない。
朝、7時30分すぎに出勤すると、中学の学年主任の先生が事務室で電話の前に座っていた。
「おはようございます」
「どうしましたか?」
「生徒が登校でなにかあった場合に対応したいと思って」
この答えは、なんだか自分も親として安心できるし、その心遣いはとても嬉しく感じるものだった。
朝早くから、本当にありがとうございます。
学校への登校の問題などがあるといけないから、電話の前で待ってくれている教員。
頭が下がります。(心の中で何度も頭を下げました)
こんな素敵な先生に感謝しつつ、もっと生徒が大人になってくれるといいねと。
しばらくして、保護者からの電話がかかってくる。
近隣駅からの登校用最終バスに乗り遅れ、歩いて学校に行こうとして迷子の状態になっている、との保護者からの連絡。保護者は心配。でも、「生徒自身にはなんとかする力がある」と、横で聞きながらちょっと信じていた。
先ほどの学年主任と本人と連絡が取れた。本人は「ガソリンスタンドの人に聞きました。」
生徒ってたくましい、そして、自分でできる力を持っている!!
学校まで新しいちょっとした短い旅をしてきてくれた。不安だったね、なれない土地だし。でも、自分で解決できた。すごいね。なんか大人になった気分だね。
ぼくらが思う以上の力を生徒は発揮してくれる。生徒を信じていい。いつか見知らぬ世界のどこかで目的地を探しているかもしれない生徒。
学校の普通で素敵な朝のできごとだったなぁ。1学期もあと少し。
(校長メッセージ Be Unique の更新は 2学期から再開します)