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校長メッセージ8 Be Unique  「伝記」からまなんだこと

 たくさんの人が生きてきた、人類の歴史。そして、人の歴史は長く作られてきた。それぞれの人に、きっと大きな歴史があり、小さな歴史もあり、それが確かに繋がれてきて今がある。自分もそう。人の生きてきた歴史に重さや大きさの大小はないけれど、大切に繋がれて今もずっと続いてきている。

 その中からは、求めればたくさんのことを学ぶことができる。その中に自分が学んだものがある。


 最近、ふと思い出す。ぼくは小学生のころから、たくさんの伝記を読んだ気がする。わくわくしたり、夢を見たり、そこからなにかを少し考えたり。ベーブ・ルース、キング牧師、牧野富太郎、織田信長、そこにはもちろん違った生き方がある。

 本校のメディアセンターに行ってみた。「思っているより多くの伝記がある!!」。

 自分の人生も多くの自分なりの経験があるけれど、まだ知らない違う人の人生から学ぶものは果てしなく大きい。伝記はたくさんのことを教えてくれるし、たくさんの自分と違う環境の中で生きてきた人生を見せてくれる。キャリア教育は本当に大切だけど、そこにある本当に生きた人のあり方はすごい。学ぶべきものやたくさんの感動をもらった。自分は同じようにはなれなくても、なんだか強く胸の奥に残るものを残してくれた。

 今の生徒たちは伝記を読まなくなっているとも聞くけれど、ぜひぜひ読んでほしい。これまで生きてきた人の人生はすごいし、たくさんたくさんのことを教えてくれるはず。成功体験なのかもしれないけれど、そこに至る過程があり、時代があり、環境があり、人との繋がりがある。

 自分に偉大なる過去はないけれど、僕の人生がある。生徒のみんなには、もっともっと可能性がある。人から学んで、自分を築いてほしい。生き方はたくさん知っていて損はない。こんな生き方、あんな生き方、すばらしいよね。周りの人に声をかけて、知ることができたら、世界がもっともっと広がっていくはずです。

 ぜひ、自分だけではできないたくさんの経験、伝記の中から学んでほしい。

 最近、私はふと数年前に読んだ、平尾誠二さんの本を読み返しています。すばらしいよ。読んでみてください。

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