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校長メッセージ10 Be Unique for the future 『他人の飯を食う』

 日本は少子高齢化が進んでいる。この少子高齢化がこれからの日本に与える影響は、あまりにも大きすぎる。少子化の問題は大きいのだが、高齢化が違った側面で子どもたちの成長に大きな役割と担えると思う。
 「他人の飯を食う」ことの大切さを振り返ってみて実感する日々。人が大人になるのに、大切な要素がたくさんあると感じる。その中の一つ。
 なぜ?
 子どもたちは、核家族化(もう古いことばとなっているかも)が進む中で、世代間格差が大きくなり、人への思いやりと甘えがあるようにも感じる。社会ではさまざまな問題があるが、子育てに関する問題が多く取り上げられている。自分自身のことを考えると、わたしは祖父母と生まれたときから暮らしてきた。ごく自然に他の世代の考え方や生き方を聞き、大きくなってきた。また、わたしの生まれた地域は準下町といった感じのところで、比較的長く住んでいるひとが多く、地域の人の多くは知り合いという状況だった。つまり、家族だけでなく、地域の人には「●●さんちの●●ちゃん」などと言われ、しっかりとがっつりと叱ってくれた。

 なんだか、自分は恵まれた環境で育ったようにも感じる。
 そこで、世代を越えた方と、地域という枠を越えて他の地域の人と密にかかわる経験、子どもたちにもっともっとできないだろうか?
 「あるある、研修などの際に民泊すればいい!」
 前任校では中学3年生の沖縄研修で全生徒に導入してみた。事前には保護者の方から、たくさんの不安の声。「うちの子は・・・だから心配」がたくさん。
 いざ、研修を終えて戻った子どもたちは、「本当にたのしかった!」と。
 このような経験は、もっともっと必要な気がしている。もしかしたら、親子で成長しているのかも。本校でもホームステイの受け入れ「他人の飯を食べてもらう」や、研修の際の民泊「他人の飯を食べさせていただく」など、たいせつな経験を増やしていきたい。できれば一人一家庭が大事。

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