NEWS

校長メッセージ15 Be Unique for the future 『研修旅行の意味』

 10月20日から22日まで、3日間の中学3年生の研修旅行の下見に行ってきた。

 久し振りに、ちょっと遠くまでの旅をさせてもらった。



 本来ならば、中学3年生はカナダへの研修旅行に行くはずだったが、新型コロナウイルス感染症の関係で海外には行かれなくなった。ここまで、大きな行事もできていない。

 この「旅」は、生徒たちにとって、いいものにしようと考えていた。できるだけ、いい経験をしてほしい。



>屋久島

 縄文杉で有名だけど、これからの未来に残す自然と歴史を考えてほしい。年輪はこの島の自然がもたらした、ほんとうにすごい力だと感じた。縄文杉までの道は遠いけれど、自分の足で自分の目で、なにかを感じてほしいと思った。



>種子島

 JAXA種子島宇宙センターに訪問。なんだかワクワクする感じ。未来に向けて、自分がこれからの大きなテーマになると感じる『宇宙』が身近に感じられる。ここから未知の世界へとケットが。こどものころ持った大きな夢を、世界を、未来を、きっと体感できるんじゃないかな。平和な宇宙を人間は築けるのかな、ちょっと考えてしまった。

 もちろん、種子島=鉄砲伝来。日本の歴史を変えた。訪問した種子島の「種子島開発総合センター(鉄砲館)」。種子島に精通するアンバサダーの方の説明。歴史や郷土の歴史っておもしろい。この島もほんとうに興味わくわく。



>鹿屋市

 鹿屋市では、鹿屋航空基地資料館を訪問。海上自衛隊の歴史とともに、史料館は先の大東亜戦争の神風特別攻撃隊の貴重な資料などが多数展示されている。メモリアルコーナーは、知覧よりもたくさんの人が出撃したそう、その歴史が重く深く。生徒の未来に、ほんとうの「平和」の意味や重要性、その祈りを心にもたらしてくれた。言葉にはならない・・・

 僕らが伝えられること、世界で唯一の原爆被爆国 日本であること、人の命の重さ、たくさんのことを考えているうちに、涙が出てしまいそうになる。たくさんの大切な人生があり、言葉では表現できない思いがあり、他の人への優しさがそこにある。繰り返してはいけない。



 鹿屋市の方々の協力を得て、民泊をすることも予定している。以前の校長メッセージにも書かせてもらったけど、「他人の飯をいただく」ことができる。2軒のお宅を訪問させていただき、本当に安心した。研修も受けていただき、受け入れていただける。すばらしい経験ができるはず。



 盛りだくさんすぎるけど、「自然」『歴史」「平和」「世界と日本」「地域」などなど、あまりにたくさんの経験ができるはず。

 「経験」と「旅」はたくさんのものを直接心に与えてくれる。「旅」と「人」をおおいに感じさせてもらっておいで。研修が実施できて、戻ってきたときの生徒に会えるのがほんとうに楽しみ。成長した実感はすぐにはもてないだろうけど、きっとこれからの大きな成長につながる研修旅行になるよ。

一覧に戻る