探究の時間~上垣内 茂樹さんの講演~
6/17日総合的な探求の時間は、元宇宙開発事業団( 現在のJAXA)でロケットエンジンなどの開発担当をし、 その後多くの宇宙飛行士の訓練、管制官、 宇宙飛行士選抜審査委員を務め、 現在は宇宙少年団の理事である上垣内様から「 人が宇宙へ行く始まり・宇宙飛行士の資質と人間性・ 2022年ロシア人宇宙飛行士の会見とウクライナとの関係」 をテーマとして講演して頂きました。
〇人が宇宙へ行く歴史
ロシア(旧ソ連)とアメリカとの関係、ガガーリン、 世界で初めて宇宙に行った動物は??
〇国際宇宙ステーション計画とは
15の国が協力、重さ420トン??? サッカーコート一面ぐらい???90分で地球を一回りする??
Google street view で見れる???
〇宇宙飛行士に求められる資質と訓練
心(協調性・適応性・情緒安定性・意志力)と技(宇宙船運行・ 実験操作能力・語学力)と体(肉体的健康)何が一番大事?? 宇宙飛行士にとっては一番大事な任務は何か?? 宇宙飛行士の応募資格は??
そこには、多様性の尊重、協調性、リーダーシップ、 フォロワーシップ、チームワークと集団行動、 柔軟な思考と着眼点、意思決定と問題解決、自己管理能力、 自らを律し適時的確な判断、 世界中の人々と共有する表現力や発信力と生徒達が高校時代に獲得 すべき事項、 社会に出た時に必要な資質などが求められていました。
また、アポロ13号を救った地上管制官の指揮官のジーン・ クランツの10カ条も教えて頂きました。
1. 積極的に行動せよ
2. 自ら責任を持て
3. 目標に向かって脇目を振らず、速やかに遂行せよ
4. 分からない事は質問せよ
5. 考えられることはすべて試し、確認せよ
6. メモをとれ
7. ミスを隠すな
8. 自分の仕事を熟知せよ
9. 常に先のことを考えよ
10.仲間を尊重し、信頼せよ
すべて、心に刺さります!!
その他にも
〇無重力の話➝水はどうなる?ろうそくの火は?
〇ISS(宇宙ステーション)での実験➝ 世界をリードする科学的成果の創出、老化現象の対策、 宇宙線や暗黒物質の影響
〇月への計画➝アルテミス計画、 トヨタとJAXA共同開発の月面探査車
〇宇宙旅行最前線➝民間宇宙旅行、〇〇・ ベゾフと弟と82歳の女性と18歳の一般人???
そして最後は、 ロシアの宇宙飛行士の服の色はなぜ黄色だったのか?? 何のために人は宇宙へ行くか?盛りだくさんの話しでしたが、 生徒達は何か一つでも自分のテーマにして欲しいと思います!!
締めくくりの言葉は、スルタン・ビン・サルマン・アル・サド( サウジアラビア宇宙飛行士)の言葉でした。「最初の1、2日は、 みんなが自分の国を指していた。3、4日目は、 それぞれ自分の大陸を指した。そして、5日目には、 みんなの前には、たった一つの地球しかなかった。」 生徒達も我々教員も考えさせられる言葉でありましたね!!
※高校での講演はあまり実施されないとの事でしたが、 この講演を聞けた事に本当に感謝致します。 地球市民以上に宇宙市民として何が出来るか考えるきっかけとなり ました。