SPECIAL REPORT

中学3年生 地球市民宿泊研修 1日目

中学3年生 セレクトアカデメイアコース地球市民教育
【平成30年6月4日(月)~5日(火)】

本校では「総合的な学習の時間」のうち、「地球市民教育」の時間を設定。国内外の諸問題をテーマに、自ら調べ、考え、話し合い、解決の糸口を導きだし、「生徒たちの答え(行動)」を発信しています。
また、大学など研究機関や企業、NPO法人など各種団体の教育支援を受け、実社会に対する関心や理解を深めるだけでなく、キャリアデザイン力の養成を行っています。
今回は、中学3年生セレクトアカデメイアコースにおいて、近畿大学農学部附属湯浅農場、近畿大学水産研究所、京都大学白浜水族館、南紀熊野ジオパーク推進協議会の支援のもと、1泊2日の地球市民教育宿泊研修を行いました。

6月4日 1日目

初日午前は、近畿大学農学部附属湯浅農場での研修です。近畿大学の先生より、農場で栽培される「柑橘類」、「マンゴー」などに関する講義を受けました。特に「マンゴー」の未利用資源に関して、葉(若葉:チャツネ)の肥満・老化抑制効果についてのお話しは非常に興味深いものでした。

その後、研修農場でのワークショップが行われました。マンゴーの葉色変化の秘密や隔年結果、種の保存のために自ら果実を選択し、落果させるアポトーシスをテーマにしたものでした。

約200品種ある柑橘類の遺伝資源保存園では、身近な温州みかん、オレンジ、レモンが人工交配の中で形成されてきたということを実感できました。

農業経営に必要な特殊農業機器にもふれることができました。

講義やワークショップ等にご支援くださった近畿大学農学部附属湯浅農場の方々、本当にありがとうございました。

初日午後は、近畿大学水産研究所での研修・体験です。近畿大学で考案された、日本初だけでなく世界初の技術の多くを知ることができました。マグロに関しては、完全養殖技術が、水産資源保護と食料問題解決の両面を支えていることを改めて学びました。

真鯛やクエなどは、味の良さの追求と、成育期間短縮のために、数十年かけて人工交配をされているとのことでした。

ゲノム編集によって生育した魚も見せていただき、その目的や特徴なども説明して頂きました。

生け簀で、餌やりや捕獲体験もさせて頂きました。捕獲は、かなり難しい作業でした。養殖生け簀は、 近畿大学で考案され、世界中に広まったそうです。

分かりやすく説明して頂いただけでなく、貴重な研究成果を見せて頂き、体験実習までご配慮頂いた近畿大学水産研究所の方々、本当にありがとうございました。

初日の夕食は、白良浜に面した屋外テラスでバーベキューです。たくさん学んだ後の夕食は最高です。

夕日の景色も最高でした。

観光ホテル「むさし」さんでの宿泊です。お風呂は、源泉かけ流しの温泉です。

宿泊研修は最後まで勉強です。今日のふりかえりや、宿泊研修の意義・目的などを再確認しました。

2日目はこちらから

一覧に戻る