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中学「夏期プロブラム②」―地域を学ぶ日―

7月9日(金)の夏期プログラム(2日目)は「地域を学ぶ日」ということで、高野山に行ってフィールドワークです。出発前に和歌山信愛女子大学の児嶋先生をお招きして世界遺産や高野山についての講義をしていただきました。

 

世界遺産入門講座(高野山編)

 

【世界遺産はだんだんややこしくなっている】

高野山は有名な観光地で、仏教(真言密教)の聖地の世界遺産だが、世界遺産の価値がわかりにくくなっているとのことで、日本で最初の方に登録された「姫路城」「屋久島」は名称も分かりやすかったが、近年登録された「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」「明治日本の産業革命遺産―製鉄・製鋼・造船・石炭産業―」など、名前だけではどこの遺産なのかもわかりにくくなっています。

高野山の世界遺産登録の名称は「紀伊山地の霊場と参詣道」といい、文化的景観が評価された日本で最初の世界遺産であるとのこと。

文化的景観とは「自然と人間の営みによって形成された景観」で、那智の滝にしても滝の壮大さで言えばナイアガラの滝やイグアスの滝の方が上であるが、それでも那智の滝は日本人が古くからその神秘さに神が宿ると信じて祈りを捧げてきたことから登録の決め手となったそうです。

紀伊山地は異なる宗教が1つのエリアに同居している点も世界では大変珍しい(先生曰くクレイジー)なことである。同様に複数の宗教である聖地エルサレムでは過去には何度も争いが起こっているが、日本でこのようなことが起きないのは、日本人は異文化のものを取り入れるというのが上手だからと仰っていました。

 

それではこれから神道と仏教が混在した神仏混淆の世界観を高野山で体験しに行ってきます。

 

 

〇高野山へ出発

出発前に青木先生から諸注意を聞きます。みんな真剣に聞いていました。

 

〇昼ごはん

林間公園にて食事。大自然の中で頂くご飯はいつもより楽しい!

 

〇突然の雷と大雨

バスを降りてしばらく歩くと突然の雷からの豪雨でビシャビシャに...。

 

〇壇上伽藍にて

 

〇根本大塔

真言密教の根本道場におけるシンボルとして建立されたこの大塔では、仏教の世界を立体的に表した「立体曼荼羅」を拝観しました。

お話を聞いて外に出るとさっきの雨はなんだったのかというくらいに晴れていました。

 

〇金堂

日本美術院の発展に貢献した木村武山(ぶざん)画伯によって書かれた四隅の絵が印象的です。この金堂は、落雷や火災により過去に何度も焼けてしまっており、現在の金堂は昭和初期に再建されたものだそうです。

 

〇ガイドさんへお礼

高野山や弘法大師さんの話をわかりやすくお話いただいたガイドのお坊さんにお礼をしました。

 

〇高野山霊宝館

金剛峯寺をはじめ、高野山に伝えられている貴重な仏画・仏像などの文化遺産を拝観。

「弘法も筆の誤り」にも出てくる習字の達人とも言われている弘法大師空海の直筆の巻物もありました。

 



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