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【授業の様子を紹介します】ナイロン66の合成


10/27(水)
高校3年生Premiumコース理系の化学の授業において化学繊維(ナイロン66)の合成実験および再生繊維(銅アンモニアレーヨン)の作成実験を行いました。
写真はヘキサメチレンジアミン溶液とアジピン酸ジクロリド溶液を混ぜた様子。
2種類の液体を混ぜただけなのに2層の境界面にうっすらと繊維ができました。

 

 

これをピンセットでひっぱり試験管に巻き付けていきます。
実験の様子はこちら↓
https://youtu.be/lAe_4jqNq7A
上手な人はクルクルと繊維が巻き取れます。
液体どうしを混ぜて繊維ができることに驚きの様子でした。


この化学反応式はこちら。


続いて再生繊維(銅アンモニアレーヨン)の作成
硫酸銅(II)水溶液に水酸化ナトリウムを混ぜると水酸化銅(II)の沈殿が生じます。
これをブフナー漏斗という吸引ろ過装置でろ過します。

ここでろ過できた水酸化銅(II)を乾燥させて濃アンモニア水を加えると,深青色の溶液「シュバイツァー試薬」が完成です。
これはアンモニアにテトラアンミン銅(II)イオンという錯イオンが溶けた状態の液体です。

 

このシュバイツァー試薬に脱脂綿(セルロース)を溶かしていきます。これがアンモニアを使っているので涙が出るほど臭いです...。

始めはサラサラの溶液ですが脱脂綿を溶かしていくとどんどんドロドロの溶液に変わっていきます。

それを注射針から希硫酸の液に押し出していくと溶けた繊維が再生されました。この銅アンモニアレーヨンが再生繊維と言われる所以はここにあります。

今回できた繊維を乾燥させて次回の授業では実験についての考察をしていきます。



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