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【授業の様子を紹介します】中和滴定実験

中学理科でおなじみのBTB溶液は,酸性では黄色,アルカリ性では青色,中性では緑色を示すpH指示薬です。

 

実はこのBTB溶液は酸性やアルカリ性にして色を変化させてから,また緑色にするのは至難の業です...。これを授業で言っても生徒は「ふ~ん」といった感じだったので,今日は中和滴定の実験をして実際に緑色に戻してもらうことにしました。本来ならこの中和滴定は高校生の化学に登場する実験ですが,ある程度,操作を簡略化して中学生に実験をしてもらいました。

 

アルカリ性にしたBTB溶液に酸性の溶液を滴下していきます。

始めは全然青色から変化しないのですが,中和点に近づくと1滴入れた瞬間だけ周辺が黄色くなり混ぜるとまた青色になってきます。ここからが本番で1滴加えると混ぜる,1滴加えると混ぜる...を繰り返していくと緑色になるポイントがあります。

 

 

 

うっかり入れすぎてしまうと酸性になり黄色になってしまいます。(ちなみにこの班は2度目に挑戦したときにしっかり成功しました。)

 

これをうまく調整しながら実験をして緑色になったBTB溶液です。

 

ビュレットの操作は高校生に教えてもなかなか難しく,1滴ずつ落とすときに力が入ってしまうと大量に液が出てしまうのです。今回の実験では1回目で失敗する班は多かったですが,2度目3度目で成功する班も出てきて,中学生は実験器具の操作に慣れるのも早いなぁと実感しました。


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