インフォメーション

NEWS 一覧

【立命館コース】高1・2 ライスボールセミナー

立命館大学では「ライスボールセミナー」という講義が日常的に行われており、学生や先生たちがおにぎりを食べながら、最新の研究の内容などを発表しあうそうです。

 

本日は、立命館大学から2名の先生が来てくださり、本校の1年生、2年生の立命館コースの生徒を対象に「ライスボールセミナー」を行ってくださいました。コロナ禍なので、おにぎりはなしです。代わりにペンをいただきました(サムネイルの画像)。

 

 

セミナー①『音の最先端技術を体験しよう! ~今日、あなたの音に対する意識が変わるかも?~』

立命館大学 情報理工学部 情報理工学科講師 福森 隆寛先生 

 

 はじめに、立命館大学の情報理工学部についての説明がありました。立命館大学には理工学部や映像学部などのよく似た感じの学部がありますが、理工学部はハードウエア、情報理工学部はソフトウエア、映像学部はコンテンツについて学んだり、研究したりする学部で、情報理工学部はコンピュータの作成や、コンピュータを用いて新しいものを創造するといったことが主なテーマであるということでした。

 

 

 講義の前半は、音に関する最新技術を紹介してくださいました。特定の方向しか音が聞こえない特殊なスピーカーは、超音波の性質を使っているそうです。この技術が完成すれば、同じ部屋にいてもテレビを見ている人だけに音が聞こえたり、野球でピッチャーだけに聞こえるようにサインを送ったりすることができるようになるということです。

 また、「知的音響センサー」は、複数のマイクで音の方向を特定することができます。特定の音が聞こえたときにその方向にカメラを向けることができ、防犯カメラなどに応用することができるということです。

 

 

 後半は、高い音のどこまで聞き取れるか(年齢によって聞こえる音域が違う)に挑戦するコーナーや、聖徳太子が10人の会話を同時に聞き分けることができたというエピソードをもとに、複数の人が同時に話している音源から、「何人が同時に話しているか」や、「3人目は何と言っているか」を当てるクイズなどがありました。いずれも全くわかりませんでしたが、解答を聞くとなぜか聞き取りやすくなりました。これは「カクテルパーティ効果」というものによるそうです。

 

最後に、今日紹介した技術はほとんど高校で習う数学や物理で説明できるということで、普段の勉強がどのように役立つかを考えながら勉強してください、とアドバイスをいただきました。

 

 

セミナー②『日常的に体内時計をモニタリングして学力をUPしよう!〜睡眠中の心電図を用いたサーカディアンリズムの推定〜』

立命館大学大学院 理工学研究科 機械システム専攻

生体工学研究室 博士課程後期課程1回生 増田 葉月先生

 

 はじめに、増田先生ご自身が立命館大学を選んだきっかけを話してくださいました。ダヴィンチなどの医療用ロボットを作ってみたいという思いがあったということでした。改めて身の回りの出来事に関心をもつことが大切だと思いました。

 

 

 研究されている内容は「サーカディアンリズム」というものでしたが、知っている生徒は少なく、丁寧に分かりやすく教えていただきました。

 また、何故この研究が必要なのかや、その測定方法についても実際の器具を紹介しながら講義をしていただきました。

 朝型や夜型の人がどのようにして生まれるのかの研究結果を示され、ベストパフォーマンスを実現するために生活習慣を大切にしてほしいとアドバイスをいただきました。

 

 

 後半は、大学ではどのような力が必要なのかをご自身の経験から紹介いただきました。プレゼン力、英語力、コミュニケーション力、計画を立てる力などが必要であるということです。

 また、大学生活でワクワクする瞬間を大切にしてほしいというメッセージをいただきました。

 

 就職について質問した生徒には「専門職はもちろんだけど、物事を横断的に体系的に考えられる人材が採用される」、また、文系・理系の選択についての質問には「数学はできることは大切だが、難しいから敬遠するのはもったいない。まずは自分の興味関心を大切にしてください」とアドバイスをいただきました。

 

 最後の写真は自分の感情が色で表現できる装置をつけてもらっているものです。緊張すると赤色、リラックスすると青色になります。

 

 

 今後も立命館大学の学生や先生方に触れる機会をたくさん用意し、学問に対する興味関心を喚起していきます。

 



トップへもどる