ついに10日目となりました。昨日あたりから「日本が恋しい」「帰ったらお寿司が食べたい」などの声が聞こえ始めてきました。これだけ長期間家に帰らず、しかも日本を離れているわけですから、それも当然ですね。
それでも変わらず、ニュージーランドの朝焼けはきれいです。
午前9時、今日は早速バスに乗り込みます。北へ向かって約1時間。車窓の景色は、晴れ渡った空とfarmと羊です。
特にfarmと羊は、ニュージーランドに来て当たり前のように見続けた光景です。しかしその当たり前が、もうすぐ当たり前でなくなる時が刻一刻と近づいています。
午前10時。「TE HANA(テハナ)」という地区にある、マオリ族の文化を体験できる「Te Hana Te Ao Marama」に到着しました。本日は終日、こちらで過ごします。地元の方にうかがったところ、マオリ族の文化体験施設で、ここほど本格的なものはないとのことです。
まずは、担当の方から、この施設についての説明を聞きます。体験施設とはいえ、マオリ族のしきたりを忠実に再現するため、みんな神妙になります。
そして7/31(水)でもお伝えした、「POWHIRI(ポフリ)」で迎えていただきます。ドア付近にいる女性の歌に乗せ、中へ入っていきます。
室内に入り、団長・元山くんのスピーチ、本校の校歌斉唱です。
そして今回マオリ族についてお話しいただく方(画像右端)からの、マオリ族のしきたりなどのお話のあと、マオリ式のあいさつを終え、我々も「仲間」に入れていただきました。と、この時は思っていましたが...
その後、モーニングティーとお菓子(焼いた生地に生クリームをはさんだもの)をごちそうしていただきました。このお菓子を食べると、邪気を払う効果があるのだそうです。一つひとつには意味があるのだなぁ、と実感しました。
午前10時50分、今度はマオリ族の住居を模した場所へ移動します。当時の暮らしが垣間見えるようです。
と、そこへ...
マオリ族の男性が我々の前に! 威嚇しながら、我々が自分たちの仲間か否かを確かめているのです。男性が差し出した長い草のようなものを元山くんが拾い上げました。それが、マオリ族が「仲間」と認めた瞬間です。5人の女性が出てきて歓迎の意を踊りで表し、そして握手をして、お互いを「仲間」と認め合いました。さあ、歓迎の宴の始まりです!
マオリ族の「歓迎の歌と踊り」です。特に前列右端の女性の歌声は本当にきれいで、マオリ語の歌詞の意味はわからなくても、感動で心が熱くなりました。心のこもった歌声は、言葉を超えて伝わるものがあります。
なお、画像中段の女性はポイ(白い玉)を持って踊り、画像下段の男性は、ハカを踊っています。
そして、男子はハカ(マオリ族の戦士が戦いの前に、相手を威嚇するために行う踊り)、女子はポイ(紐のついた白い玉を回す)に挑戦です。男子は勇壮に、女子は優雅になるよう、それぞれ教えていただきました。
最後に、みんなで記念撮影です。
午後0時30分、昼食です。マオリ族が実際に行っていた調理法(葉っぱで食材を覆い、焼き石を乗せて蒸し上げる)で、鶏肉や牛肉、キャベツやトウモロコシなどの野菜、ジャガイモやサツマイモ、ムール貝など、多くの食材をビュッフェ形式でいただきました。生徒たちは何度もお代わりをしていました。
午後1時30分。最後に、団長の元山くん(ここでは「チーフ」と呼ばれ、別格の扱いを受けました)が別れのあいさつを、また福祐くんと宗像くんが印象に残ったことを、自分の言葉で、英語で、しっかりと伝えました。
お別れのあいさつです。
そして午後1時45分に出発、午後2時40分Wainui Schoolへ帰校、解散となりました。
ここまではみんな、元気に過ごしています。プログラムも最終盤、このまま体調不良者なく行ければと思います。
最後に、東海岸の夕暮れ時の1コマをご覧いただき、今日のHP記事は終了いたします。本日もご覧いただき、ありがとうございました。