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校長メッセージ3 Be Unique

「練習は1日1時間」進学校のサッカー部を世界レベルに育てた"型破りな指導法"の中身

2021/05/14 Yahooニュース PREGIDENT Online

鳥取大学医学部附属病院の原田省病院長とサッカー指導者の李国秀氏の対談より

【原田】さて、李さんといえば、ヴェルディ川崎の監督の他、進学校でもある桐蔭学園のサッカー部を全国レベルまで引きあげ、Jリーガーを次々と輩出した名伯楽です。やはり猛練習で選手たちを鍛えあげたんでしょうか?

【李】(笑いながら)ぼくの練習は1日1時間です。

【原田】たった1時間で強くなるんですか?

【李】長時間の練習は、指導者がこれだけやったという自己満足に過ぎないとぼくは考えています。大切なのは時間の長さではない。そもそも、ぼくの練習を1時間もやれば頭がへとへとになって、それ以上はできないです。

 部分の切り取りのように感じられるでしょうが、どんな練習をするのかが大切であり、時間が重要ではないというのがお話の主旨だと感じます。しかも、やっている練習は1+1の広がりがあって2ではないということ。

 このことは学習においても、真理を語っているのではないでしょうか。

 たくさんの時間を使って授業を受けていると、成績が上がるのではないか。これは正しいのでしょうか?

 アダプティブに学ぶことは重要視されてきています。

 たくさんの時間の授業や時間外の補講をすることは、教師の満足や保護者の方の安心に繋がっているのであって、生徒のためにはなっていないように感じます。生徒にはそれぞれに学ぶべきものがあり、その方法はそれぞれが身につけていく。これから必要な『自分で学ぶ力』をつけさせられない方法ではないでしょうか。自分の学力を知り、不足していることをしっかりと補っていく。個に適した学びが大切。

 自ら学ぶ方法を身につけ、どんな時にも自分で学ぶことができる、そんな力を付けてほしいと心から願っています。必要なとき、自分で学べる力が本当に大事だと思います。

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