入試トピック

2021年度 2学期始業式

長い夏休みが終了し、いよいよ2学期がスタートしました。今年の夏も新型コロナウイルス感染拡大が続き、今後も最大限の注意が必要です。そのような中、子どもたちは元気に登校してくれました。久しぶりに会う友達や先生に笑顔であいさつしている様子に「学校が始まることを待っていたんだなあ」と感じました。

以下は、始業式で子どもたちに話した内容です。

みなさん、今日から2学期がスタートします。運動会や宿泊行事等楽しい行事があります。一人ひとりが目標を持って、仲間と協力し切磋琢磨して、クラスや学年、学校として一つにまとまり、大きく成長できる期間にしましょう。

さて、みなさんは長い夏休みをどのように過ごしたでしょうか。コロナの感染拡大や雨の日が続き、外に出ることが難しかったかもしれませんね。その中でも、たくさんの思い出を作り、自信を持って2学期を迎えていることと思います。

【27・14・17・58】この数字に思い当たることはありますか? そう、東京オリンピックで日本人選手が獲得したメダルの数ですね。金27個、銀14個、銅17個、合計58個は今までの最高メダル獲得数でした。柔道のメダルラッシュ、13年越しの連覇を果たしたソフトボール、悲願の優勝を遂げた野球、スケートボードでは10代の若い選手がメダルを獲得してくれました。「史上初めての......」ということもたくさんありました。アスリートの活躍に感動と勇気をたくさんもらいましたね。

中でも、先生が勇気をもらった競技は、女子バスケットボールです。バスケットボールはリングにボールを通して得点を取り合い勝敗を決めるスポーツです。身長が高く、体格の大きい外国人選手に比べ、日本人には不利な面が多くありました。今回出場の12カ国中、世界ランキング10位の日本は下から数えた方が早いほうでした。しかし、新しい監督が4年前に就任し、「世界一」と自負するぐらいの厳しい練習を選手たちに課しました。さらに、背が低くても得点が取れるスリーポイントシュートを全選手が練習しました。いずれも体格の小さな日本が外国に勝つために選んだものでした。この4年間で作り上げてきた攻撃のパターンは100通り以上でした。その結果、ランキングで上位の国を次々と破り、決勝戦で世界ランキング1位のアメリカと対戦し、負けはしましたが2位で銀メダルを獲得しました。日本の男女を通じてバスケットボールでメダルを獲得したのは初めてでした。このバスケットボール女子チームの姿勢には、私たちも見習うべき所があると思います。実は、日本女子チームの中心メーバーだった選手で身長193cmのエースは直前のけがでオリンピック代表メンバーには入れませんでした。世界でも体格で通用する選手だっただけに大変ショックだったそうです。

その時に監督がめざした合い言葉は【全員バスケ】でした。守りでは全員が走り続ける、攻撃では5人全員が連動したフォーメンションで得点を奪う。とにかく、世界に劣っていることを理由にしないで、世界に勝つためにできることをやり続けたのです。

人は、越えられない壁があると、それを乗り越えようと挑戦することを忘れて、不平や不満を言い出します。しかし、それでは壁は乗り越えられません。長い2学期には、いろいろなことがあると思いますが、決してあきらめず、自分を信じ仲間を信じて、大きな壁を乗り越えられるように力を合わせてほしいと思います。

新型コロナウイルスは、まだまだ注意が必要です。デルタ株は子どもたちにも感染者が多く出ています。今までと同じように、大きな声を出すことや密になることは避けて、マスクをつけて、手洗いや消毒を心がけてください。

一人ひとりが、助け合い、協力して楽しく過ごせるはつしば学園小学校を、みんなでめざしましょう。

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