入試トピック

平成最後の音楽発表会

昨日は、第16回音楽発表会をビッグ・アイ(国際障害者交流センター)にて行いました。

朝から冷たい雨がしょぼしょぼと降る天気となりましたが、会場は熱気で一杯でした。保護者席は開場と同時に満席となり立ち見の方もいらっしゃるなど、この発表会を楽しみにされていたことが伝わりました。

今年のテーマ『心一つに響かせよう』の通り、どの学年も一人ひとりの歌声や器楽演奏が素敵でした。互いに響き合い、自分も友達も輝く...そんな場面がたくさんありました。

実は、開演直前、私が舞台袖であいさつ前に緊張していると、もう一人の緊張者がやってきました。それは、児童会会長の男の子です。普段の彼から想像すると、多くの人の前でも緊張する子ではないと感じていたのですが「先生、緊張する。ここのところが(と言って、自分の原稿を見せながら)、覚えられなくて、忘れそうやねん」と言ってきました。「大丈夫、先生も忘れたりするから、飛ばしてもいいよ」と私が言うと、少し安心したようでした。カゲアナが入り、いよいよ開演です。まずは私、手が震えていたのを感じました。案の定、途中から間違えた所を修復できずに話を言い終えてしまいました。次に登場するのが、児童会会長です。袖から見ていましたが、見事、落ち着いて立派にやり遂げました。戻ってきた彼とハイタッチ、にっこり笑顔で席に戻りました。(彼はその後、ミュージカルでも役を上手に演じていました)

歌の部では、今年は英語の楽曲が多くありました。子ども達の発音などいかがだったでしょうか?季節の歌や昔懐かしい歌など、聴いている方に1つでも心に残ったものがあれば良いと思います。6年生はミュージカル『サウンドオブミュージック』に挑戦しました。私たちの世代はもちろん、多くの人に愛された映画です。だからこそ、作風を失わず短くまとめ、子ども達の演技と歌唱で発表することは困難の極みだったと思います。学年の先生、音楽専科、何より子ども達自身が最後まであきらめず取り組んでいました。直前のリハーサルでも変更がありました。そうして迎えた本番、20分を越える大作でしたが素晴らしい出来映えだったと思います。はつしばっ子のすごさを改めて感じました。

合奏の部は、和太鼓クラブの演奏でスタートしました。迫力とリズムがよく、合奏への勢いをつけてくれました。今年は合奏でも、私たちの年代がよく知っている曲が多くありました。各学年相応に子ども達に合った選曲でした。また、旋律のもととなる鍵盤ハーモニカとリコーダーがしっかり曲を支えていることが特徴的でした。その上で、打楽器や電子楽器などが丁寧に音を重ねていました。ここでもやはり6年生の合奏曲『展覧会の絵』が印象に残りました。変調がある難しい曲ですが,しっかりと指揮者の表現を具現化していたのではなかったでしょうか。

"個性を大切に"一人ひとりの思いがたくさん感じ取ることができた発表会に感動しました。ご来場の皆様、本当にありがとうございました。

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