本日、5・6年児童を対象に落語の会を行いました。子ども達にとっては、落語家を目の前で見ることが初めてという子がほとんど。その上、実際に寄席でされている落語を生で見る機会など滅多ない貴重な経験となりました。
本日お越しになった落語家さんは、桂吉弥師匠とお弟子さんの桂弥っこさん、それに三味線の浅野さんの3名でした。桂吉弥さんは、大阪府豊中市出身、米朝一門の噺家さんで落語はもちろん、ラジオやテレビでも大活躍されている人気者です。
落語を聴かせてもらう前には「落語あれこれ」と題して、一人で演じるが故のテクニック(目線の置き方、そばやうどんをすする様子)を見せてくれました。また、出囃子についての話では、「演者によって曲が違っている。有名になれば自分だけのお囃子がある」と聴かせていただきました。
休憩を挟んでいよいよ本舞台。まずは、お弟子の桂弥っこさんが「狸さい」の演目を披露。可愛い狸がサイコロの目になりすまして主人とお金儲けをたくらむ話で、子ども達の心は最高にヒートアップ。そして、真打ち桂吉弥さんは、「皿屋敷」でした。私たちが子どもの頃、幽霊の話と言えば、お菊の皿屋敷で「1枚、2枚、3枚......」とおどろおどろしく語り、恐い話の筆頭でした。その恐いお話を、そこは落語としての笑いがたくさんにちりばめられた愉快な話として演じられました。子どもも大人も、その話芸に引き込まれるようにして時間があっという間に過ぎていきました。
はつしば学園小学校では、学習の中で様々な体験を通して豊かな感性を磨くことをめざしています。しかも、見せるなら「本物を...」、子ども達に触れさせて大きな刺激としてあげたい。また、そのことであこがれを持ち、いつか自分も、と夢を抱くことがあっても良いのではないかと考えています。
このように落語の会ができたのは、若葉会の皆様からのご支援のお陰です。心よりお礼を申し上げます。いつの日か、「こんにちは、【はつしば亭○○でおます】」と卒業生がやってくることを楽しみにしています。
桂吉弥さん、桂弥っこさん、本当にありがとうございました。