入試トピック

「夢はでっかく根は深く」

先日の、全校朝礼で話した内容を紹介します。子どもたちには、いつも心に大きな夢を持ってほしいと考えています。がんばれ、はつしばっ子!

 きょうは、みなさんに紹介したい言葉があります。

夢はでっかく(相田みつお).png

 これは、書道家であり詩人の相田みつをさんの作品です。相田さんの字はとても特徴があり、みなさんの中にも見たり聴いたりした人もいるかもしれません。

 始業式でも話をしたように「夢」を持つことは、とても大事です。その夢は、人それぞれです。誰かに言われたから持つものではないし、誰かに言われたことを夢にする必要もありません。将来に向けて大きな夢を持つことは、皆さんの可能性をどんどん大きく伸ばしてくれることにつながります。ちょっと無理かもしれないなあという、実現できそうもないことでも、思い続けることで、いつしか達成できることがあるのです。

その大きな夢に向かって努力している人を紹介します。その人の名前は、

成田 緑夢(なりた ぐりむ)さんです。今は、25歳

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これは、走り高跳びというスポーツです。彼は今、東京オリンピック・パラリンピックの出場をめざして頑張っています。

実は、この成田選手、2018年平昌(ピョンチャン)パラリンピックのスノーボード競技で、すでに金メダルを取っているのです。パラリンピックと言うことは、身体に障がいがあるのです。

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成田緑夢さんは19歳の時、トランポリン練習中の大けがで、左ひざから下の感覚を失いました。将来、スポーツも何もかもすることが出来なくなるだろうと医師から診断を受けたそうです。ジュニア世界選手権で優勝したすぐ後だったのです。それを聴いたときは、絶望のどん底に落ちたと思ったそうです。しかし、スポーツに夢をもって生きてきた成田選手は夢を諦めたくなかったので一生懸命リハビリに励み体を鍛えたそうです。そして、冬のスポーツ、スノーボードで見事に夢を叶え金メダルをとったのです。普通だったら、それで充分だと思いますね。しかし、彼の夢には、さらに続きがあり、ついに次の夢をこのように発表したのです。

「東京パラリンピック走り高飛びを目指す事をここに宣言します!
走り高飛びも、まだ競技歴は2、3年程で、まだまだ初心者ですが、僕の夢は夏冬のパラリンピック・オリンピックに出場する事!だから次の目の前の一歩は夏のパラリンピック出場に目標を定め頑張ります!」

彼は、このようにも言ってます。「障害のある方や、ケガをした方、そして子どもたちに、 "夢"と"希望"を、あきらめないことの大切さを伝えること。」が僕の夢です。 

成田選手の夢を聴いて、みなさんはどう思いますか?

夢を叶えるためには、困難に負けない強い力を持つことが大切です。成田選手は、足のけがを乗り越え、金メダルという大きな夢を叶え、その後も、大きな夢を追い続けています。先生は、その心に感動し、これからも応援したいと思っています。

6年生は、ちょうど中学受験を終えたばかり、夢に向かって一歩前に進み出したところです。みなさんも、大きな夢を持ち、毎日毎日、小さなことを一つ一つ積み重ねていきましょう。それが、いつの間にか、深い根っことなり、やがて大きな力になるのです。

最後に、相田みつおさんのもう一つの言葉を紹介して今日の話を終わります。

夢(相田みつお).jpg

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