本日、令和初めての卒業証書授与式を挙行しました。１２期生８９名がはつしば学園小学校の教育課程を修了し巣立っていきました。

　今年は、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けました。３月になったとたんに休校となり、貴重な思い出づくりの期間を過ごすことができず、残念な思いをぬぐえないまま当日を迎えました。また、参加者を制限し、規模も縮小するなど、式そのものがどのようになるか不安でいっぱいでした。しかし、私の不安を吹き飛ばしてくれたのは、やはり子どもたちでした。最後まで、子どもにはかなわないと思いました。それは、子どもたちの澄み通った瞳でした。「卒業証書授与だけは、一人ひとりに手渡したい」との思いで舞台に立ち、子どもに対面すると、目が合い、その瞬間に涙がでそうになりました。自分よがりの思いを打ち消され、子どもたちの心に打ち負かされそうになりました。入学したときからここまで立派に大きくなった子どもたちに感動しました。ありがとう。

保護者の皆様におかれましても、様々な不安の中、この日を迎えられたことと思います。本来なら来賓や在校生を交えて、もっと厳かに華やかである式が、本日は、静かに整然と進行しました。子どもたちを見守り支えてくださり、制限をつけさせていただいたことにもご理解をいただき誠にありがとうございました。

今、式を終えて思うことは、令和初めての卒業式は、一生心に残る式であったと言うことです。

１２期生のみんなが巣立った教室には、誰もいません。しかし、みんなが１年間過ごした軌跡がしっかりと残っていました。

これからの活躍を祈念します。