入試トピック

子どもと、つながる

2020年度がスタートして1ヶ月が経ちました。いつもなら、1年生が学校生活に慣れて友だちがどんどん増えているはずです。天気のよい日には、アスレチック広場や木の広場、南グラウンドで元気に遊ぶ子ども達の笑顔であふれているはずです。しかし、今、子どもは誰一人いません。寂しい限りです。

本校は、《きくから始まる、はつ小の学び》を合い言葉に、子どもと子ども、子どもと教師の信頼関係を基盤とした学級づくりを大事にしています。教室では、子ども同士がペアやグループで寄り添い、顔と顔を見合わせながらつながる。授業においては、友だちと協力しながら、課題とつながることを目的の一つとしています。そこは密接した場所。その距離が近いほど、子ども同士の関わり合いが深いと捉えています。今盛んに言われている「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」とは真逆です。新型コロナウイルス感染症予防対策を検討するとき、真っ先に「われわれがしていた授業スタイルができない」ということが大きな課題となりました。4月の新学期を迎える前、私たちは「子どもと子どもをつなぐ」「子どもと課題をつなぐ」ことをどうすればよいのかと、時間をかけて話し合いました。最終的に、今は子どもの命が最優先、コロナ禍が終息する日が来るまでは我慢しようと決心しましたが、そこに至るまでには時間がかかりました。

5月を迎え、連休明けから、本校も双方向型のオンライン授業に取り組むことを決めました。それはもしかすると「子どもとつながる」ことができるのではないかと期待しています。たとえ画面越しではあっても、先生と子ども、子どもと子どもが顔と顔を見ながら話ができるのです。新しい先生との出会いがこのような形で始まるとは思いもしませんでした。けれども、お互いの顔を見合うことができることをプラスに考えたいと思います。「おはよう、元気にしてた?」という先生の問いかけに、「うん、元気だったよ。早く学校に行きたいよ!」と笑顔で応える子どもの姿が目に浮かびます。ピンチをチャンスに変える!はつしば学園小学校の新しいステップが楽しみになってきました。

学校では、桜の花がすっかり散って新緑となりました。ツツジはピンクや白の花を咲かせいています。学習園の野菜畑ではキャベツやジャガイモがどんどん大きくなっています。ツバメもいつものように戻ってきました。気温の上昇と共に、自然は間違いなく進んでいます。

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