校内レシテーションコンテスト

 昨日(9/3)、校内レシテーションコンテストを行いました。毎年夏休みの自由課題として4年以上の希望者が参加、例年この時期にコンテストを行っています。今年は新型コロナの影響で夏休みが短くなり参加者が減るのではないかと心配していました。しかし、予想を覆し過去最高32名の児童が参加し、英語による表現力を競い合いました。レシテーションを直訳すると[暗唱・朗読]となっています。スピーチとは違い、決められた課題(3分程度)を覚えてたくさんの人(この日は4~6年約300名)の前で発表するものです。今年も、課題はネイティブが朗読したものをお手本として聴き、発音やイントネーション等をしっかり覚えてまねます。次に、当日までに会話言葉に表現をつけ、目の動きや手振りなどを加えて自分なりのアレンジを加えてオリジナル作品として精度を高めます。日本語を暗唱することでも相当な労力です。それを英語で覚えて表現するのですから、私からすれば参加者は全員ゴールドメダル級の頑張りです。単に英語を聞いて覚えようとするだけでは決して英語力の上達にはなりません。英単語が並んでいるものを単純に覚えるのではなく、単語と文法を組み合わせて文章として意味を理解することで本当の英語力が身につくそうです。また、そうしなければ、表現に深みは出てこないのです。

 当日、32名の児童は自分の頑張りを余すところなく表現していました。過去最高は人数だけでなく、そのレベルが確実に向上していました。4年生14名は初めての挑戦、5年生14名は前年度の経験を踏まえた挑戦、そして、6年生は受験勉強と並行してこの英語の課題に挑戦してくれました。袖で見ていて、発表前の緊張感と発表後の安堵感が手に取るように伝わり感動しました。また、今年は聴衆である他の子どもたちも素晴らしく、私語がなく、発表者をくいるように見つめ、心からの温かい拍手が送られていました。

 このイベントの目的は"日頃の英語学習の成果を他の児童の前で発表し、今後の学習の励みにすること"です。しかし、その先の目標は、"この経験が英語力の向上につながり、自信となり、積極的に英語を使ってコミュニケーションを図ろうとする意欲につながること"にあります。発表者自らが伸びるだけでなく、その姿を見ている子どもたちすべてのやる気を伸ばすことにあります。

 はつしば学園小学校で英語を学んだ子どもたちが世界で活躍するのも夢でないと感じさせられたすてきな時間でした。ありがとう子どもたち、世界に羽ばたけ、はつしばっ子!

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