大口 瑞稀さん

2016年度にはつしば学園小学校(現:利晶学園小学校)を卒業後、
初芝立命館中学校・初芝立命館高等学校立命館コースを経て、
現在は立命館大学経営学科で経営戦略を学んでいる。

自分の思考とは正反対だからこそ「経営者」という存在に興味が湧き
経営学を選択したと語る、大口瑞稀さん。
将来の夢は、海外のファッション雑誌制作に携わること。
そのためには、文化や考え方の違いを受け入れ協力することが求められます。
自分とは異なる価値観を持つ人と話す面白さに気付くきっかけとなった、
はつ小での思い出を振り返っていただきました。

さまざまな人と交流できる環境

小学校生活で印象深いことは、先生や児童同士で話す機会がたくさんあったことです。例えば、クラスごとの授業とは別で「ゼミ」の時間が定期的に設けられていました。クラスの垣根を越えて、個人の習熟度や志望校に合わせたグループで実施されます。他クラスの生徒と一緒に学ぶ時間は、良い刺激になりました

また、月に1回訪れる「お弁当の日」も楽しみにしていました。普段は教室で給食を食べますが、「お弁当の日」はどこで誰と食べても良いというルール。ピクニックのように木の下に集まってお弁当を食べたり、友達とおかずを交換したり、普段とは違う交流ができたのは楽しい思い出です。このように、学校の中で多様な人と接する機会が整っていました。元々は、気の合う友人とばかり過ごしがちでしたが、自分とは異なる価値観を持つ人と話す面白さに気付くきっかけになりました。
また、さまざまな人と関わる際に気を付けるべきことも教わりました。一番印象に残っているのは、教頭先生の教えです。通学バスで私語が目立った時、教頭先生から指導を受けました。先生は頭ごなしに怒るのではなく、「自分が何をしているか分かるかな?」と真剣に問いかけてくれました。バスには自分たちだけでなく、運転手さんや添乗員の方々も乗っています。周りの人のことをよく考えて、行動するべきだということを教えてもらいました。

自分と違うからこそ憧れる

現在は、立命館大学経営学部に進学し、戦略コースで勉強しています。このコースでは、企業が目標を達成するためにはどのように経営するべきかを学びます。経営戦略を専攻した理由は、自分とは正反対に思える「経営者」という存在に興味を持ったからです。経営活動には、常に成功と失敗の可能性が潜んでいます。

そのハイリスクハイリターンな生き方は、自分の安定志向の生き方とは全く異なると感じました。だからこそ、企業がどんな人によって、どのように経営されているのかに興味が湧いたのです。小学校生活を通して生まれた「自分とは異なる価値観への興味」が、今の進路選択の軸になっています。大学の講義では、経営者の方にお話を聞く機会が多くあります。経営者の方々は、高い目標を掲げ、その達成に向けて小さな目標を次々に設定していきます。その後は、自信を持って一心不乱に取り組む。そういったパワフルな生き方に刺激を受けており、自分自身の夢を追う活力になっています。

多様な人々と創る、流行の最前線

将来は、海外のファッション雑誌の制作に携わりたいです。きっかけは、映画「プラダを着た悪魔」。自分とは異なる新しい感性で、流行を生み出す仕事に魅了されました。企業経営に直接関わらなくても、現在大学で学んでいるマーケティングや組織作り等の知識を役立てられると考えています。

また、はつ小で身につけた、相手の事情や価値観を考慮して行動する力は仕事をする上で、自分の強みになると考えています。ファッション誌の制作過程では、様々な業種の方との連携が不可欠です。特に、海外で働く場合は、文化や考え方の違いを受け入れ協力することが求められます。関わる方一人ひとりと丁寧に会話をし、素敵なファッション雑誌を世の中に発信できるよう頑張りたいです。

※校名等はすべて取材時の情報となります。