入試トピック

What's Your はつ小Story?

はつ小で見つけたわたしだけの未来

髙橋 壱歩さん

2009年度はつしば学園小学校卒業生。
初芝立命館中学校、初芝立命館高等学校を経て立命館大学法学部へと進学した。
大学卒業後はワタナベエンターテインメントに所属し、お笑い芸人として活動している。

髙橋壱歩さんは「フリックフラック」というコンビで活動し、
2022年4月からワタナベエンターテインメントに所属しているお笑い芸人です。
そんな髙橋さんの「お笑い芸人になりたい」という夢を
はぐくんだ場所が、はつしば学園小学校。
夢のルーツを探るため、小学生時代の思い出を振り返っていただきました。

学校は「僕らしさ」を表現できる場所

僕が初めて立った舞台。それは小学校2年生の時にクラスで行われたお楽しみ会でした。各自が思い思いの出し物を行う場で、お笑い好きの僕は級友とコンビで漫才を披露しました。クラスメイトの笑い声に包まれて、感じたのは何にも代えられないほどの達成感と充実感です。それ以来、学校行事でチャンスを見つけてはネタをしていました。
「目立つこと」や「人を笑わせること」が得意な一方で、勉強に関しては正直苦手でした。それでもはつ小の授業に対しては「楽しかった」という思い出ばかりです。特に心に残っているのは書道の時間のできごとです。当時の僕は、決まりに従って黙々と何かに取り組むことが苦手でした。そんな時、先生は止めはねなどの基本的なルールを教えつつ、「お手本通りでなくてもいいから、髙橋くんらしい元気な字を書いてね」と言葉をかけてくれました。先生方はいつも僕の個性を長所と捉えて、それを輝かせる方法を教えてくれたのです。振り返った今、日々を楽しく過ごせたのは、学校が「自分らしさ」を表現できる場だったからだと感じています。

読書習慣がインプットの力に

身近な場所に本が並んでいる環境や、朝に設けられた読書の時間の影響なのか、学校には読書文化が根付いていました。周りの友達もみんな本への関心が高かったので、僕も自然と読書が好きになりました。数えきれない程に繰り返して読んだのは、学級文庫に置いてあったヘレン・ケラーの伝記。今でもヘレン・ケラーの情報はほとんど頭に入っています。
芸人の仕事では瞬発的なアウトプットが要求されるため、日頃から情報収集やセリフの暗記が欠かせません。その作業が苦にならないのは、小学生のころからの読書習慣を通じて育まれたインプット力のおかげです。
ちなみに僕が繰り返し読んでボロボロになったヘレン・ケラーの伝記は、卒業後に当時の担任がプレゼントしてくれました。その後は小学校へ遊びに行く度に、新しいヘレン・ケラーの伝記を寄付しています。児童のみなさんは是非チェックしてください。恩着せがましく僕の名前が書いてあります(笑)

かけがえのない仲間たち

はつ小で出会った友人とは今でも仲が良く、たくさんの同級生と連絡を取り続けています。新型コロナウイルス感染症の流行前は、年に4回のペースで同窓会をしていました。僕の選んだ芸人という特殊な進路に否定的な目を向ける人もおらず、みんなYouTubeを見たり劇場に来たりして応援してくれています。
どんな状況でも味方でいてくれる友人。いつもあたたかく受け入れてくれる先生方。そんな仲間が周りにいたからこそ、本当に叶えたい夢を見つけ、真っすぐに追いかけられたのだと感じます。卒業後の今でも、僕の心の支えははつ小で出会った仲間たちです。